クローバーフィールド
HAKAISHA


 これは新しいスタイルのパニック映画。

 壊滅的な災害に襲われたニューヨーク、セントラルパークから1本のブデオテープが回収された。
 この映画は、国防総省が資料として保管する、その回収されたビデオテープを見る、と言う形で作られています。

 この映画、ネタばらしてしまえば怪獣映画。
 映画の中で起きている事は、ハリウッド版「ゴジラ」と大差ありません。
 ただ、この映画、状況をいわば「神の目」で俯瞰的に見ていた従来のパニックもの映画と異なり、現場に居合わせた一市民の手持ちのビデオカメラで撮影された、と言う設定で、ひたすら災害に巻き込まれた個人の視点から動きません。
 何が起きているのか、それは誰にも判らない。
 パニックに陥り、撮影者もわめき立て、ゆれるカメラの映像を見て、観客をもパニックに巻き込もうとする、これはそうした映画です。

 もっとも、こうしたアイデアが新鮮な訳ではなく、過去にも「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」などがある訳ですが、そのアイデアを、怪獣映画と言うパニックものに応用。細かな工夫を積み重ねて、新しい映像体験を観客にもたらすものに仕上がりました。

 でも、これ、疲れます。
 しかも、揺れる画像に弱いはらは、中盤以降、乗り物酔い状態でグロッキー。
 これは観る人を選ぶと思います。

 (4月12日 TOHOシネマズららぽーと横浜にて)


(作品データ)

 ■監督

マット・リーヴス

 ■出演

ロブ ・・・  マイケル・スタール=デヴィッド
ベス ・・・ オデット・ユーストマン

(その他のキャスト)
 マイク・ヴォーゲル リジー・キャプラン  ジェシカ・ルーカス T・J・ミラー

 ■コピー

その時、何が起きたのか?

 ■Link

http://www.04-05.jp/


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