ブラブラバンバン
これは、柏木ハルコの人気コミックスを、若手女性シンガー・安良城紅主演で映画化した青春ドラマ。
「スウィングガールズ」のブラスバンド版・・・のように思える映画だけど、設定はちょっとブッ飛んでいます。
（まぁ、「スウィングガールズ」だってかなりのものだったのだけど）
何せ、安良城紅演じる芹生百合子は、音楽を聴くと発情し、限度を越えると我を失って周囲の男に襲いかかってしまう、と言う設定。
まぁ、これはこれで面白い設定で、こちらの路線で、突っ走ればそれはそれで面白いものになりそうなのだけど（その場合、間違いなくＲ１８）、この映画は、描写を抑え（これは安良城紅の事情もあるのでしょうけど）、スポ根風の青春ドラマにして来ました。
まぁ、これは確かに好きな映画のジャンルで、悪くはないのですけれど、この設定を活かし切れてない感があるのも確かです。
中学生の白波瀬は、失恋した夜、あてど無く歩くうちにホルンを吹く美少女に出会う。
その音に惹かれ、トランペットでセッションをすると、少女は舞い上がり夜の空へ消えてしまった。
早春の夜の夢・・・やがて高校に入学した瀬は、校内で少女に再会。
瀬の１年先輩となる少女、芹生百合子が吹くホルンの音色に誘われ、トランペットでセッションをすると、彼女は興奮状態に陥り、瀬に襲いかかって・・・
注目の安良城紅は、確かにスタイル良く、セクシーでもあるのですが・・・ちょっと高校生には無理があるかな？
芝居の方も素人レベルで、台詞など棒読みに近いのですけど・・・これはこれで謎めいていながら不器用な芹生と言うキャラクターには合っていたようにも思え、ギリギリ及第点、と言う所でしょうか。
あと、クライマックスの演奏で、足りないパートを歌って補い、官能的な踊りのように指揮棒を振る姿は、確かに見事で、なるほど、このシーンを見ればその起用にも頷けると言うものです。
また、その他のキャスト、特に女性キャストが豪華な映画ですねぇ・・・助演には「フラガール」の徳永えり、人気グラドルの南明奈、それにさとう珠緒。
まぁ、あまり出来のよくない映画だと思うのですが、やはり、好きなジャンルの映画だけに、やはり甘くなるかなぁ・・・みんなの気持ちがひとつになる辺りも悪くないし、ラストの演奏会もいい。
そして、最後もこの映画らしく、ちょっとエッチに笑える感じで締めて、まずは満足。
（３月２８日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
草野陽花
■出演
芹生百合子 ・・・ 安良城紅
（その他のキャスト）
福本有希 岡田将生 足立理 近野成美 徳永えり
若葉竜也 南明奈 柳下大 さとう珠緒 藤村俊二
森本レオ 原日出子 宇崎竜童
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気持ちよくなきゃ、音楽じゃない！
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