ガチ☆ボーイ
これは、劇団モダンスイマーズの舞台劇を、佐藤隆太主演で映画化した、学生プロレスを題材にした青春映画です。
映画の舞台となるのは北海道大学。
キャンパスの片隅、不人気で取りつぶし寸前のプロレス研究会に、久々の新メンバーが加入した。
新メンバー、法学部３年の五十嵐は、大学内でも名を知られた天才だったが、何故か物覚えが悪く、学生プロレスでは当たり前の「段取り」を覚える事が出来ない。
デビュー戦で、段取りを忘れてしまった五十嵐は、ガチンコ（＝真剣勝負）の試合をしてしまうが、破れかぶれのその試合ぶりが観客に受け、五十嵐扮するレスラー、「マリリン仮面」は一躍人気者になってしまう。
だが、五十嵐は、人に言えない”爆弾”を抱えていた・・・
主人公の五十嵐は、記憶に障害があり、１度寝ると、その日にあった事の全てを忘れてしまう「高次脳機能障害」を抱えています。
（この種の記憶障害を描いた映画には、「メメント」とか「博士の愛した数式」など、今までにも多くの例があります）
「タイヨウのうた」でも難病モノを爽やかな青春映画にした小泉監督は、これを笑って泣ける感動の青春映画にして来ました。
「アタマはどんなに忘れても、カラダは覚えている」
カラダが覚える・・・そう、まるでスポ根のノリで、生の実感に乏しい先行健忘の毎日を「今、この時を生きている！」と言う実感に変えていく、その力強さがいい。
そして、クライマックスのガチンコバトル、これは熱くなります。燃えます。
まぁ、好きなジャンルなんで、見方がどうしても甘くはなりますが、これはいい映画だと思います。
（３月７日 ＴＯＨＯシネマズ海老名にて）
（作品データ）
■監督
小泉徳宏
■出演
五十嵐良一 ・・・ 佐藤隆太
朝岡麻子 ・・・ サエコ
（その他のキャスト）
向井理 宮川大輔 仲里依紗 泉谷しげる
川岡大次郎 瀬川亮 西田征史 中谷竜
小椋毅 久保麻衣子 フジタ”Ｊｒ”ハヤト
■コピー
アタマはどんなに忘れても、カラダは昨日のボクを忘れない。
■Ｌｉｎｋ
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