「バンディッツ」

　今日は、いつものように初詣に行った後、こちらも恒例の映画館へ。
　しかし、みなとみらいのマイカルは殆どの映画がチケット完売で、お目当ての「スパイ・ゲーム」もダメ、仕方ないので、マイカル本牧へ移動、こちらでも「スパイ・ゲーム」は時間が合わなかったので、「スパイキッズ」とどっちがいいかなぁ？と迷った末に「バンディッツ」を観ることにしました。

　この映画は、全米で最も有名になってしまった銀行強盗、ジョーとテリーの２人を描いた犯罪ドラマ。
　行き当たりばったりの行動派のジョーと、緻密な計画をしなければ動かないテリーは、急造コンビながら、絶妙のコンビネーションを見せて銀行強盗を次々に成功させて名を上げる。
　しかし、２人のコンビネーションは、ふとしたきっかけで紛れ込んで来た美女、ケイトによって破綻して行く・・・
　こうした展開は犯罪ドラマとしてはありがちなんだけど、この映画は、ラストに一発、ドンデン返しをいれて来ました。
　ただ、そのネタバレはちょっと早かったような印象だったし、トリックの方も、あっと驚くようなものでなかった（「チ・ン・ピ・ラ」と同じと言うと判る人がいるかな？）のが残念だった所。
　全体的に、犯罪ドラマとしては、リアリティが薄く、今イチの印象でした。

　この映画で、よかったのは、ケイト・ブランシェット。
　演技達者なだけに、登場当初の壊れ気味の様子から、段々と解放されて綺麗になっていく様を演じて行ったのはなかなか見事。
　あと、今回はコメディ・リリーフに回ったビリー・ボブ・ソートンもよかったですね。

　まぁ、犯罪映画でありながら、サスペンスに手に汗握るような部分がないのだけど、映画としては、物語の構成も凝っているし、笑える部分も多い、なかなか良質な娯楽作品と言えると思います。
　あと、音楽もいいですね。
　懐かしめのポップスを多用しているんだけど、ちょっと気になるのは、これが流行なのか、最近の映画で、こうした選曲が多いような気がします。

　（１月１日　マイカル本牧シネマズにて）

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