「ラッシュアワー ２」

　定時日の月曜、いつものように会社を上がって映画館。
　今日は「ラッシュアワー２」を観て来ました。

　ジャッキー・チェンとクリス・タッカーのコンビによる、痛快アクション・コメディ「ラッシュアワー」の続編。
　それを、前作と同じスタッフで映画化したものです。
　前作は、ジャッキーひとりに頼ったような映画（クリス・タッカーはまだまだ駆け出しだったし）でしたが、その大ヒットによって、今回はスケールアップ。
　舞台は、香港からロス、そしてラスベガスへ移動し、キャストの方も、すごく豪華になっています。
　（ジョン・ローンにチャン・ツィイー、それに、ドン・チードルと言う名バイプレイヤーをほんのチョイ役で使ってたりする）
　さらに、前作での不満点であった、ジャッキーのカンフーアクションの問題（ハリウッドの殴られ役がジャッキーのアクションに対応出来ない）も、香港を舞台とする事で解決。
　前作の弱点を潰し、更にパワーアップさせると言う、製作者の良心が伝わって来るようです。

　物語は前作の続き。
　前作の最後で、休暇を貰って、香港に観光旅行に来たカーターと、彼を案内するリーのふたりが、アメリカ大使館爆破事件の捜査をするのだが、捜査中のリーの目前で重要参考人が射殺され、リーは捜査から外されてしまう。だが、強制送還されるカーターに連れられて飛んだアメリカで、事件は思わぬ方向へ動き出すのだった・・・

　この映画、別に物語はどうでもいい。
　よくよく考えてみると、おかしな設定や展開もあるのだけど、ここはもう、この映画では、物語は、アクションと見せ場を生み出す役割を果たすだけ、と割り切って見ていた方がよさそうです。
　そして展開されるアクションが痛快極まりないからこそ、それも許せる。そんな映画です。

　そうしてまでメインディッシュに上げられたアクションですが、これはもう最高の出来。
　ジャッキーは、息のあった殴られ役を得て、往年のリズミカルで小気味よいカンフーアクションが復活したかのようです。
　格闘シーンなんだけど、おかしみがあって、見ていて楽しくなってしまうようなアクションはやはりジャッキーならではのもの。
　また、「グリーン・ディスティニー」での活躍を買われて出演したチャン・ツィイーのアクションもさすが。
　終盤のクリス・タッカーとの格闘シーンでは、正に「グリーン・ディスティニー」ばりの中国武具を使ってのチャンバラアクション。これは最高の見せ場でしょう。
　クライマックスの爆破されるビルからの脱出シーンも、畳みかけるような演出に、手に汗握りつつ爆笑してしまうような会心の出来でした。

　更に、前回、不足気味だったお色気（ま、前回のヒロインはアレでしたから(^^;）も、チャン・ツィイーだけでなく、謎の女を演じたロサリン・サンチェスがきちんとフォロー。
　そんなこんなで、最初っから最後まで、その殆どが見せ場で、最後の最後、エンディングのＮＧ集までが楽しめる、サービス満点のこの映画、パート３にも期待したい所です。

PS
　映画の最後で、クリス・タッカー、またまた休暇を貰って今度はＮＹへ。
　・・・ってな訳で、次回はＮＹを舞台にした「ラッシュアワー３」と言う所でしょうか。(^^;

　（１０月１日　ワーナーマイカルシネマズつきみ野にて）

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