「シャフト」

　今日は、友人と連れ立って「シャフト」と「チャーリーズ・エンジェルズ」を観に行くことになりました。

　まずは「シャフト」。
　これは、1970年代初頭に製作された刑事ドラマ、「黒いジャガー」シリーズを、サミュエル・Ｌ・ジャクソン主演でリメイクしたものです。

　舞台はニューヨーク。
　高級バーの前で、黒人青年が殴打される事件が発生。現場に駆けつけたシャフトは店内にいた若い男を逮捕する。
　男は犯行を認めるが、「正当防衛だ」と主張。ニューヨークの不動産王の息子である男は、優秀な弁護士を立てて保釈を勝ち取り、国外逃亡。
　その２年後、帰国した男を再度逮捕したシャフトは、目撃者を探し出し、今度こそは実刑を与えるべく、目撃者を探し出し、裁判に臨むのだが・・・

　物語としては、これにニューヨークの麻薬販売組織の大物が絡んで来る、と言う展開になりますが、ここまでの紹介でも判るように、物語としてはこじんまりとしたものです。
　大げさなカーチェイスも、大規模の爆破シーンもなく、アクションとしては地味なもの。
　まるでＴＶの刑事ドラマみたいな感じですが、これはまぁ元々がシリーズものだったせいもあるのかな？
　スピーディーで、場面転換が早いストーリー展開も、ＴＶドラマみたいでした。

　この映画、売りはスタイリッシュな映像（特に、オープニングは格好イイ！）と、主人公、ジョン・シャフトの格好よさでしょう。
　腕っぷしは強く、正義感に溢れ、そしてガッツがある。
　女には優しく、男にしてみたら、いざと言う時、こんな頼りになるヤツはいない。
　ひたすら真っ直ぐなシャフトは、警察の官僚的な部分に嫌気がさしていて、二言目には「やめてやる！」と言うのだけど、それでも犯罪の被害者を見ると放って置けなくて、今日もまた、現場へと駆け出して行く。

　ギョロ目で禿頭のサミュエル・Ｌ・ジャクソンは、正直言って異相で、決してハンサムではないのだけど、そんなシャフトにはぴったりハマった感じで、格好よかったですねぇ。

　シリーズ化される作品の定石として、この映画でも、善玉側はひとりも死んでいません。
　「黒いジャガー」もシリーズ化されたように、この映画も、続編が作られそうな感じもします。

　（１１月１２日　みなとみらい・ワーナマイカルシネマズにて）

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