インディ・ジョーンズ
クリスタル・スカルの王国
ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグ。
誰もが認めるハリウッドのビッグネーム２人がコンビを組んだ傑作、「レイダース／失われたアーク」。
斬新なアイデア、スリルにサスペンス、息つく間もないアクションの中でも忘れないユーモアと笑い、これは素晴らしい作品で、２本の続編も作られました。
これは、それから１９年を経て復活した、４本目の「レイダース」。
久々のインディ・ジョーンズの登場です。
物語は１９５７年のアメリカに始まります。
ソ連兵に拉致されたジョーンズ博士と友人マックは、ネバダ州の米空軍基地で車から降ろされる。
そして、２人の前に姿を見せたソ連・特殊機関のスパルコ大佐は、無数の箱が積み上げられた巨大な倉庫から、ジョーンズ博士が１０年前に調査に加わった、あるものを見つけ出すよう命じるが・・・
１９年ぶりのインディの大冒険。
本来の考古学の神秘へと原点回帰するのかと期待していたのですが、正にトンデモない方角に向かっていたとは・・・「未知との遭遇」になるとは思いもしませんでした。
（確かに、１作目から超常現象を描いているシリーズではあるのだけど）
インディ、そして演じるハリソン・フォードも既に６０過ぎ、アクションにもキレがなく、ドツキ合いのシーンはかなりツラいものがあります。
また、今回のアクション、いささか荒唐無稽に過ぎると感じられるものがありました。
原爆実験の中から生還したり、滝壺に３度も落ちて無傷とか・・・ギャグじゃないのですから、こうしたシーンはもっと真面目にやってくれないと、サスペンス自体も盛り上がりません。
また、考古学者の割には、遺跡や遺物に対する愛情がなく、結局、ブッ壊してしまうのも気になりました。
（もっとも、かつて考古学者の発掘現場ではこうした事があったようですが）
これが、トレジャー・ハンター（宝探し）、墓荒しとでも言うなら納得が出来るのですが・・・
クライマックスは、「未知との遭遇」・・・と言うよりは「ハムナプトラ」か。
傑作映画「レイダース／失われたアーク」の、恐らくは最終作がこれとは・・・確かに面白い映画ではあるけれど、それだけで終わってしまって惜しいような気がします。
（期待し過ぎたのかもしれませんが・・・）
（６月２７日 川崎チネチッタにて）
（作品データ）
■監督
スティーヴン・スピルバーグ
■出演
”インディ”・ジョーンズ博士 ・・・ ハリソン・フォード
スパルコ大佐 ・・・ ケイト・ブランシェット
（その他のキャスト）
カレン・アレン ジョン・ハート シャイア・ラブーフ レイ・ウィンストン
ジム・ブロードベント イゴール・ジジキン サシャ・スピルバーグ
■コピー
全世界待望──新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる！
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