スターダスト
これは、奇想天外なアイデア盛り沢山のファンタジー映画。
イギリスの小さな村、ウォールで暮らす青年トリスタンは、裕福な家の娘、ヴィクトリアに恋をしていた。
ある夜、つれない態度の彼女を何とか連れ出したトリスタンは、越えてはいけないと言い伝えられる壁の向こうへ流れ星が落ちるのを目撃。
その星をプレゼントする事をヴィクトリアに約束した・・・
「宮崎アニメの実写版」と言われる本作ですが・・・なるほど、空から落ちて来た少女（？）、王家の証となる宝石の争奪戦、空中海賊・・・そして舞台は１９世紀イギリス、となれば、確かにこれは「天空の城 ラピュタ」との類似は否定出来ません。
また、悪役含め何処か間抜けで憎めないキャラクター揃い、そしてコミカルな演出も宮崎アニメを連想させる所。
確かに、これは楽しく観られる映画です。
（子供向けか、と言われると、ちょっと迷います・・・毒は結構ある映画だから）
主演に抜擢されたチャーリー・コックスの初々しさもいいし、脇を支えるベテランの演技もいい。
（特に、デ・ニーロはノリノリで演じています）
また、ミッシェル・ファイファーが何百年も生きた年老いた魔女を演じるのも話題になっていたけど、老けメイクは勿論、若作りの方も、これは”特殊メイク”だよなぁ・・・
（ミッシェル・ファイファーも既に４９歳）
ただ、惜しいのはヒロインのクレア・デインズが魅力に欠ける事。
クレアは、マシュー・ヴォーン監督が英語版を作製した「もののけ姫」の時に組んでいて、縁があったのだろうけど・・・この映画のクレア、眉がないんですよ。彫りの深い顔立ちものせいもあって、目ばかりがギョロリとしてまるで骸骨・・・う〜ん。
まったく、特技スタッフは、ミッシェル・ファイファーの胸の谷間作ってるヒマがあるんなら、クレアに眉引いてやれよ・・・
最近、重いテーマを背負ったファンタジー映画が多いのだけど、これは、肩の力を抜いて楽しめる娯楽作。
ひとりの青年が真実の愛を見つけ出し、”大人”になるまでを描く、真っ直ぐな愛と冒険の物語。
ラストも文句なしのハッピーエンドできっちりと終わり、続編など作りようもなさそうな辺りにも好感が持てます。
（１１月１日 ＴＯＨＯシネマズ海老名にて）
（作品データ）
■監督
マシュー・ヴォーン
■出演
トリスタン ・・・ チャーリー・コックス
イヴェイン ・・・ クレア・デインズ
（その他のキャスト）
シエナ・ミラー リッキー・ジャーヴェイス ジェイソン・フレミング
ルパート・エヴェレット ピーター・オトゥール ミシェル・ファイファー
ロバート・デ・ニーロ イアン・マッケラン
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追いかけよう、世界の果てまでも・・・
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