守護神
アメリカ沿岸警備隊（Ｕ．Ｓ Ｃｏａｓｔ Ｇｕａｒｄ）のエリート中のエリート、救難士。その中でも”伝説の男”と称えられる、ベン・ランドール。
数々の遭難事故で多くの命を救ってきた彼は、４０歳を過ぎた今も、未だ現役として第１線の現場に立つ。
だが、ある任務で同僚を失い、心に傷を負ったベンは、リハビリを兼ねて訓練学校の指導教官に着任する事になった・・・
これ、どう見ても「海猿」でしょ。
オープニング、海中から空を見上げるカットは「海猿」と同じだし、最後、彼女を迎えに行くのもこれまた同じ。
舞台は、アメリカの沿岸警備隊の救難士訓練校で、こうした設定が重なると展開の方も似たようなものになって来るのは避けられません。
偶然、と説明するには「海猿」との類似点はあまりに多く、やはり、何らかの影響は受けている、と見るのが妥当でしょう。
（まぁ、「愛と青春の旅立ち」の方かもしれませんけど）
しかし、そこはハリウッド映画だけに、スケールも迫力も、たっぷり費やした製作費同様にケタ違いです。
それでもあまり口惜しくなかったのは、それでも尚、「海猿」の方が格好イイじゃないか、って思ってしまえるから。
これに関しては、「海猿」負けてないぞ。うん、全然、負けてない。
ちなみに、準主役のアシュトン・カッチャーは、本作への出演が決まるまでほとんど泳げなかったとか。
「海猿」でも、伊藤敦史は殆ど泳げなかった所から、あそこまで頑張った訳で、そんな役者魂を見せたあたりにも類似点を感じますね。
でも、まぁ・・・こう言う青春映画、嫌いじゃないし、これはアクションとしてもなかなかよく出来てる。
確かに、何処かで見たような、ありきたりの物語に感じられてしまうのは残念ですが、自らの命をかけて人命救助に当たる沿岸警備隊員の献身的な活躍には胸が熱くなります。
（２月１７日 １０９シネマズ港北にて）
（作品データ）
■監督
アンドリュー・デイビス
■出演
ベン・ランドール ・・・ ケヴィン・コスナー
（その他のキャスト）
アシュトン・カッチャー ニール・マクドノウ メリッサ・サージミラー
クランシー・ブラウン セラ・ウォード ボニー・ブラムレット
ブライアン・ジェラティ
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死んでも、守り抜く──。
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