「ストレイト・ストーリー」

　本日、久々のツーリングの後で、「ストレイト・ストーリー」を観て来ました。

　主人公・アルヴィン・ストレイトは７３歳。歳のせいで目は衰え、腰を痛めて歩く事もままならない。そんな彼の元へ、１０年前に仲違いしたっきりの兄が倒れたと電話が入る。
　兄が住むマウント・ザイオンまでは５６０km。
　アルヴィンは、誰の助けも借りず、芝刈り用のトラクターに乗ってマウント・ザイオンを目指すのだった・・・
　これは1994年に実際にあった話を元に、デビッド・リンチ監督が映画化したもの。

　映画の印象は、静かで穏やかなものでした。
　そして、アルヴィンじいさんの、頑固、と言うよりは毅然とした様、それから、アメリカ穀倉地帯の雄大な風景が印象的でした。

　エンディングはあっさりとしていたようにも感じられましたが、やはり、この物語の終わりには言葉は不要でしたね。
　兄が涙目で見つめたトラクターが、アルヴィンじいさんの旅を何よりも雄弁に語りましたし、そして、最後の星空が、旅の目的が果たされた事を教えてくれました。

　観ている間、時間の流れを忘れそうになってしまう、じんわりと暖かい映画でした。

　（４月９日　マイカル本牧シネマズにて）

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