「００７　ワールド・イズ・ノット・イナフ」

　・・・まず、このタイトル、どうにかならんもんか。(-_-;)
　まったく、何か気の利いた邦題をつけてくれないもんかねぇ・・・

　昨日も休日出勤だったのですが、その帰り、マイカル本牧のレイトショーで観てきました。

　さて。
　私、「００７」シリーズを久しぶりに観たのですが、結構な豪華キャストですねぇ。
　Ｍに「恋に落ちたシェイクスピア」のアカデミー賞女優、ジュディ・デンチ、悪役に「フル・モンティ」のロバート・カーライル、ボンドガールにソフィー・マルソーと、「スターシップトルーパーズ」のデニス・リチャーズ。
　主演のピアーズ・ブロスナンは、これが３作目だけに、大分、ジェームズ・ボンドが板について来た感じだけど、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアが持っていたような”伊達男”ぶりがあまり感じられないのがちょっと残念でした。

　本作の監督のマイケル・アプテッドは、本来、サスペンスものやヒューマンドラマを撮っていた監督で、プロデューサーの狙いは、「スパイ活劇」ものと安易に決めつけられ勝ちな「００７」シリーズにドラマ的な厚みを加える事にあったようですが・・・設定はともかく、映画の２時間枠の中に、これだけの物語とアクションシーンを盛り込むのだったら、脚本をもう少し整理して欲しかったなぁ、と言う感じです。
　なんだか、設定やキャラクターが生かし切れなかったような感じで、消化不良の印象が残りました。
　（痛覚を失ったテロリスト、なんて、設定としては面白くって、この設定を活かしたアクションなんかあるとよかったのになぁ。(^^;）

　いい所はやっぱりアクションシーンで、これはもう伝統芸と言ってもいいのではないでしょうか。
　追いかけっこのスリルに、奇想天外なメカ、それに機転を効かせて危機を脱する主人公の知恵、と、正にアクションシーンの王道を行く展開は、冒頭のボートチェイスを始め、存分に楽しめるものでした。
　それから、「００７」ならではの大仕掛けも健在。
　ま、今回は、ボスボラス海峡が核汚染されて、イスタンブールの住民８００万が犠牲になる、と言うスケールの小さな（？）ものではありましたが、小道具（？）として、ロシア海軍の原子力潜水艦が出て来る辺りは、「００７」の面目躍如。(^^)
　やっぱ、「００７」と来れば、こうでなくっちゃ。(*^^*)
　それに、適度なお色気シーンも、「００７」シリーズならではですが、今回はボンドガールが２人と言う豪勢なもので、こちらも満足度高し。
　しかし、ソフィー・マルソーって・・・いくつだっけ？(^^;
　（確か、まだ１０代の頃の主演映画（「ラ・ブーム」）を観た記憶があるけど・・・あれって、２０年近く前じゃないか？）
　
　ま、派手なアクションとお色気の「スパイ活劇」健在なり！って所でしょうか。

PS
　・・・よせばいいのに、Ｎｉｆｔｙの会議室で、この映画のネタバレ読んじゃってねぇ。(^^;
　しかも、ソフィー・マルソー演じる石油王の娘、ってのの名前が「エレクトラ」じゃないですか。
　「あ、親殺し」
　ってピン、と来て、早々にネタが割れてしまったのはちょっと残念でした。
　
　映画観に行く前に、下手に予備知識入れるもんじゃないなぁ。(^^;

　（２月２６日　マイカル本牧シネマズにて）

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