僕の彼女を紹介します

　クリスマス・イブとなった、週末の金曜、仕事上がってから映画でも観に行くかな、と。
　で、「僕の彼女を紹介します」を観る事に。
　クリスマス・イブ、ひとりで恋愛映画を観に行くのも何だかなぁ、と言う気がしますが・・・(^^;

　これは、「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督が、再びチョン・ジヒョンを主役にした恋愛映画。
　これまた、チョン・ジヒョンが”猟奇的”なヒロインを魅力的に演じています。

　女子校で教師を務めるミョンウがギョンジンと出逢ったのは、引ったくり犯を追いかけている時。
　婦人警官のギョンジンは、ミョンウを犯人と勘違いして逮捕してしまったのだ。
　唯我独尊、人の言う事は聞かない、謝らない、周囲の迷惑お構いなしのギョンジンと、ミョンウのつき合いはそんなきっかけで始まった・・・

　この映画、コメディあり、アクションあり、ファンタジックでもあり・・・骨格は悲劇ロマンスなのですが、あれもこれもと欲張った挙げ句に収拾つかなくなっている印象が強いです。
　特に、映画前半部、物語に勢いがついて来るまではどうにもつらい。
　まぁ、確かに笑える部分はあるし、チョン・ジヒョンは可愛らしくて魅力的ではあるのですが・・・

　映画中盤、ふたりを襲う悲劇から先は、物語はまとまりを見せ始めるのですが、それでも無駄なエピソード、有効に活かされない伏線が多すぎて、どうにも物語に入り込めません。
　（家出少年のくだりなど、ほぼ無意味なエピソードでしょう）

　まぁ、それでも、ふたりの別れのシーン、
　「また会いたい。風でもいいから・・・！」
　と言うギョンジンの切実な叫びには、さすがにぐっと来たのですが・・・その後、あまりにも強引にハッピーエンドに持っていくエンディングには白けると言うか、呆れると言うか・・・
　（そこまでしてハッピーエンドにしたいか、と・・・まぁ、「猟奇的な彼女」を観ていれば、納得はするか・・・）

　確かに、チョン・ジヒョンは相変わらず魅力的ですが、こうも”猟奇的”では、あまりにも前作とキャラクターが被って新鮮味なし。
　まるで、彼女のプロモーションビデオのような執拗な描写も、１本の映画としては、ちょっと勘弁してほしい所。
　（彼女のファンにはそれでもいいのでしょうけど）

　「猟奇的な彼女」の感動再びと思って、映画館に行ったのですが、ちょっとがっかりでした。

　（１２月２４日　ＷＭＣつきみ野にて）

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