金曜日夕方、食事を終えてからみなとみらいへ「サンダーバード」を観に行きました。
　いくら平日とは言え、夏休み。
　ＷＭＣみなとみらいは、チケット完売が続出していましたが・・・コレについては、あまり人気ない（対象年齢的に吹き替え版が中心かなぁ？）のか、余裕で観れました。

　これは、かつて大人気となった、イギリスの特撮ＴＶドラマ「サンダーバード」を映画化したもの。
　予算不足の為に人形劇として製作されたオリジナルに対し、こちらは豪華絢爛な実写映画になっています。

　「５，　４，　３，　２，　１，・・・　Ｔｈｕｎｄｅｒｂｉｒｄｓ　ａｒｅ　Ｇｏ！」
　このお馴染みの台詞、そしてお馴染みの音楽と共に始まるオープニングは切り絵調アニメ（ちょっと昔のイメージ・・・でも、これも最近、増えて来たな）で、なかなか格好いい。
　物語は、ＴＶシリーズの前日談にあたるもので、ＴＶシリーズでは４号機担当のアランはまだ高校生、その代わりに、ＴＶでは基地に詰めていた父親のジェフが現場に出る、と言う状況になっています。

　学校の春休みをトレイシー島の秘密基地で過ごす事になったアラン。
　その時、衛星軌道上のサンダーバード５号で、爆発事故が発生。
　「サンダーバード」のメンバーは、救助に向かうが・・・これは実は悪役・フッドの罠だった。
　メンバーの留守を襲い、基地を占拠したフッドは、サンダーバード５号のシステムを遮断、「サンダーバード」は軌道上に孤立してしまった。
　トレイシー島に残されたアランを除いて・・・

　映画は、こうして基地に残されたアランが、「サンダーバード」を救う為に、奮闘する様が描かれます。
　
　でも・・・これって「サンダーバード」の物語じゃないような・・・(^^;
　（まるで「スパイキッズ」なんだよなぁ・・・）

　また、まだ高校生のアランを主人公にした為か、対象年齢はやや低めの感じ。
　全体的に甘口に、コミカルに描かれ、敵役は勿論、「サンダーバード」側も間抜けぶりが目立って、正直、物語としては物足りません。
　また、様々なアクション、そして見せ場は多いものの、「サンダーバード」ならではのメカアクションが少ないのもちょっと残念な所です。

　しかし、最新の、ＣＧを多用したリアルなＶＦＸで映像を作りながら、原色を派手に使い、まるでミニチュアのように作られたメカと、トレイシー島の秘密基地のビジュアルは、かつての「サンダーバード」の映像を彷彿とさせるもので、これはこれで面白い。
　現代らしさを加えて違和感なくアップデートしながらも、基本的なデザインを当時のままとした、微妙にパストフューチャー的なビジュアルはなかなかいい感じです。
　また、プールがスライドして発進する１号機、椰子の木が倒れ、山の中腹から発進する２号機などの設定もそのままで、この辺りはオールドファンを嬉しくさせる所でしょう。
　
　キャストは、父・ジェフ役のビル・パクストンを除けば、現在、売り出し中の若手中心。
　今回のラストで５人兄弟が正式メンバーになり、これでＴＶシリーズと同じ体勢となりました。
　既に、続編（・・・と言うか、それが本来の「サンダーバード」のリメイク）の製作も決定しているようで、今度こそ、国際救助隊「サンダーバード」の活躍を見せて欲しいものだと思います。

　（８月１３日　ＷＭＣみなとみらいにて）

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