キル・ビル
Ｖｏｌ．２

　今日も朝からサージタンク磨き。
　途中、買い物と用足しに出掛けはしたものの、今日も１日家にこもっての作業、夕食後、気分転換に映画を観に出掛けました。
　映画は「キル・ビル　Ｖｏｌ．２」です。

　これは、クエンティン・タランティーノ監督によるアクション映画、「キル・ビル」の完結編。
　自分を殺そうとしたボス、ビルとかつて仲間だった殺し屋４人を葬るため、復讐の旅を続ける女殺し屋ブライド。
　前作「キル・ビル」ではそのうち殺し屋２名を倒し、ブライドはついにビルの元へ向かう・・・

　内容はともかく、勢いと、バカバカしいまでのアクションで押し切った前作「キル・ビル」に対し、広げた風呂敷を畳みに入った、このＶｏｌ．２は、その勢いを失ってしまいました。
　その内容は、すっかすかで、何でこの内容に２時間１６分が必要なのか、と、腹立たしく思う程。
　まるで、少ない具を薄めに薄めたスープみたいなもので、味気ないったらありゃしません。
　（どうやら、やりたいことの殆どは前作でやり尽くしてしまったんではないかなぁ）
　
　アクションに終始した前作に比べ、今回は、事件の背景や、ブライドとビルの内面を描いて行こう、とする狙いは判りますが、タランティーノ監督の本領はそうした繊細な描写にはない筈。
　実際、だらだらと続く登場人物同士の会話シーンにはいらいらしました。

　また、これは映画の責任ではないでしょうけど、ラストのサプライズになる筈のネタを予告編でしっかり漏らしてしまっているのも痛い。
　（あれは結構重要なネタバレです）

　エンドクレジットも必要以上に長く、最後、劇場が明るくなるまで席を立たない主義のはらも、途中で席を立ちたくなったほど。
　（前作からの登場人物を一挙に紹介するあたりはよかったのですけどね）
　とにかく、うんざりしました。

　これだったら、家でサージタンク磨いていた方が充実していたなぁ、と思う程の映画でした。

　（５月３日　ＷＭＣみなとみらいにて）

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