「キャンディ」

　日曜日の今日は、「ノボ」を観に渋谷に行くつもり。
　でも、せっかく、渋谷まで行くのだから、どうせならもう１本、と選んだのが、１９６９年製作のエロチック・コメディ、「キャンディ」です。

　これは、「博士の異常な愛情」や「イージー・ライダー」の脚本で知られる、テリー・サザーンの同名小説を、「卒業」のバック・ヘンリーが脚色して映画化したもの。
　物語は、お堅い高校教師のひとり娘のキャンディが、行く先々で男をムラムラさせる、と言うただそれだけのものなのですが・・・いやぁ、こりゃカルトムービーになる訳だわ。(^^;

　マーロン・ブランド、ジェームズ・コバーン、リンゴ・スター、シャルル・アズナーブルにウォルター・マッソーと言った豪華キャスト、そして、実力派揃いのスタッフをして、何でこんな支離滅裂な映画になってしまったのか？
　勿論、監督（クリスチャン・マルカン）のせいにしてしまうのは簡単だろうけれど、それだけとも思えない。
　まぁ、そうなってこそのカルト映画と思って、そのトンデモぶりを鑑賞するのがいいのかも知れません。(^^;

　主演のエヴァ・オーリンは、作品に恵まれず、この映画の後、すぐに引退してしまったそうだけど、その可愛らしさは抜群。
　まぁ、当時は、”ミニスカの女王”ツィッギーに代表される、スレンダーなモデル体型がよしとされ、エヴァのようなムッチリ系はパッとしなかったのかも知れませんが・・・

　この映画、そんなエヴァ・オーリンのプロモーションフィルムと思って、最近見直されている６０〜７０年代の風俗やファッションを楽しみつつ、彼女の可愛らしさと、寸止めのエッチなシーンを楽しむのが、今となっては正解のような気がします。
　勿論、一流俳優のハジケっぷりも注目だし、独特の安っぽさ（キャストなどを見ても、製作費はそれなりにかかっているとは思うんだけど）も、楽しめる所・・・って、こりゃどう見てもトンデモ映画の楽しみ方だなぁ。(^^;

　（７月６日　渋谷・シネマライズにて）

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