「少女革命ウテナ　／　アドゥレセンス黙示録」

　本日、「少女革命ウテナ／アドゥレセンス黙示録」を観ました。
　PM7:50からの横浜オスカー・・・観客、わずか７名・・・こんなものなのかね。(^^;

　’９７年春よりＴＶ放映された「少女革命ウテナ」を映画化。
　監督は、「セイラームーン」を送り出した幾原邦彦です。

　ＴＶシリーズアニメを映画化するにはいろいろと困難がつきまといます。
　まぁ、「うる星やつら」みたいなものであれば、独立したエピソードとしてやれますが、連続ものの場合が問題です。

　この場合、
　　１．総集編にする
　　　　「ヤマト」（初代）、「ガンダム」がコレ。
　　　　ま、正攻法でしょう。
　　２．続編を作る
　　　　「ナデシコ」がコレ。
　　３．総集編に加え、クライマックスシーンだけをやり直す
　　　　ＴＶシリーズが破綻した場合にのみ通用する方法です。
　　　　過去には「イデオン」と「エヴァンゲリオン」しかありません。
　　４．全部最初っからやり直す
　が考えられます。

　「ウテナ」の場合、ＴＶシリーズ未見なのでよく判りませんが、４．を選択したとのこと。
　だから、ＴＶシリーズ未見でもある程度は判る「らしい」。
　「らしい」と言うのは、制作側がどう考えていたのであれ、何をやってるのかよく判らなかったから。(^^;
　
　さて。
　物語は、全寮制の巨大学園・鳳学園に、主人公・天上ウテナが転校して来てから始まり・・・それから、あれよあれよと言う間に物語が展開して行きます。
　学園モノとは言っても教師の姿は見えず（声だけの登場はあり）、登場人物は美男美女ばかり、設定と展開は非論理的で・・・ようするに、ファンタジーなんだな、と飲み込んだ後は、それなりに楽しめました。

　物語の展開は、強引で説明不足が目立ちます（ま、ＴＶシリーズを７０分に詰め込んだんじゃ仕方ないが）が、演出は結構面白いな、と思いました。
　（雰囲気的に「ビューティフルドリーマー」を連想しましたねぇ）
　それから、「絵」の美しさは大したモノで、理論的整合性を無視、その場の雰囲気優先で描かれた「世界」によって、唖然とするようなカットがいくつもありました。

　しかし・・・この映画、性表現が結構ハードと言うかマニアック（同性愛とか近親相姦とか）でねぇ。確かに「やおい」的にはよくある表現だけど、それを劇場の大スクリーンで見せられるとなぁ・・・(*^^*;
　「アイズ　ワイド　シャット」があれで１８禁になるなら、これも何らかの規制が必要なんじゃないかなと思ってしまいました。(^^;

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