ダイバージェント
ＦＩＮＡＬ
これは、全世界で２１００万部を売り上げたと言うヴェロニカ・ロスによる大人気ヤングアダルトノベルをシャイリーン・ウッドリー主演で映画化したＳＦアクションの第三弾。
戦争から生き延びた人類の暮らす都市国家シカゴ。
５つの派閥による体制が崩壊し、「博学」のジェニーンに代わって支配者となった「無派閥」のイブリンは、異を唱える者を次々と処刑していた。
一方、街を取り囲むフェンスの外に仲間がいると知った「異端者<ダイバージェント>」のトリスは、恋人フォーらと共に脱出を試みるが……
この映画、「ハンガー・ゲーム」など、最近連発されるヤングアダルトノベルズ原作のＳＦ映画の中でも、あまり出来のよくないもの。
それでも２作観てしまっているし、「ＦＡＩＮＡＬ」とあるので完結編につき合うか、と思って見始めました。
本作では、支配者を倒したら新たな支配者が現れ、そこから逃げ出して壁を越えたら、更に上の存在がと、どんどん風呂敷を広げて行きます。
もっとも、漸く壁で囲まれたシカゴと言う“小さな世界”の外を描くことにはなったのですが、壁のすぐ外にまたしても壁を作り、隣町のような“別世界”を描くだけで、世界が広がった感じはあまりなく、目先の設定を変えただけ、と言う印象。
そして、物語としても、ＳＦとしては相変わらず今ひとつ、社会学的にも見るべき視点はなく、アクションにも大して見せ場なし。中心に据えられたのはシャイリーン・ウッドリーのロマンスと言うのでは、どうにも物足りないのが正直な所。
それでも、これが最後だから、と思っていたら、広げた風呂敷、本作では畳んでない！
原題を見ると「ＡＬＬＥＧＩＡＮＴ」となっていて、確認したらこのシリーズは元々４部作の予定――やられた、これも今年の「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同様の、”終わる終わる詐欺”だったか！
（年 月日 にて）
（作品データ）
■監督
ロベルト・シュヴェンケ
■出演
トリス ・・・ シャイリーン・ウッドリー
フォー ・・・ テオ・ジェームズ
（その他のキャスト）
ジェフ・ダニエルズ マイルズ・テラー アンセル・エルゴート ゾーイ・クラヴィッツ マギー・Ｑ, レイ・スティーヴンソン
ビル・スカルスガルド ナディア・ヒルカー オクタヴィア・スペンサー ナオミ・ワッツ
■コピー
人類の記憶を守れ。
■Ｌｉｎｋ
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