「キリング・ミー・ソフトリー」

　週末の金曜、映画の日で入場料１０００円になることだし、と思って、仕事を終えてから映画を観に行きました。
　
　映画は「キリング・ミー・ソフトリー」。
　しかし、このタイトルもなぁ・・・「やさしく殺して」じゃ駄目なんだろうか。
　（ロバータ・フラッグの同名の歌の邦題は「やさしく殺して」でしたが(^^;）

　物語の舞台はロンドン。
　アリスはウェブサイト制作会社のキャリアウーマン。仕事でも認められ、同棲中の恋人とは結婚間近。そんな幸せな筈のアリスだが、通勤途中、ふと目を合わせた男、アダムに心奪われてしまう。
　それがふたりの出会いだった。
　やがてアリスはアダムに請われるままに結婚するが・・・その頃から、アリス宛にアダムを告発する内容の手紙が届き始める・・・

　愛する男と結ばれた新妻が、夫の過去に疑問を抱くようになる。
　夫は殺人者ではないのか。その秘密を知った事で、次に自分が殺されるのではないか・・・と言う、サスペンス劇。
　こうした物語に新味はないし、何だか、ＴＶの２時間ドラマでもやっていそうな感じです。
　物語自体は勿論、サスペンスの盛り上げ方もチープで、映画を観ていて、失笑するような場面もありました。

　監督は「始皇帝暗殺」のチェン・カイコーですが・・・この映画、ハリウッドの製作体制に慣れる為の習作と言う目的でもあったのでしょうか、どうも無難に、こじんまりとまとまってしまったような感じです。

　この映画のウリは、成人指定にされてしまった激しいセックスシーンにあります。
　中国の厳しい検閲から開放されたチェン・カイコー監督、もう好き放題に撮ってるって感じですね。
　もう殆どＡＶ並と言ってもいいでしょう。(^^;

　主演のヘザー・グラハムは、最近、めっきり痩せて（顔みると頭蓋骨の形が判る）、一気に老けたと言うか年齢相応に見えるようになりました・・・ってより、それまでが、あれで３０歳って言うのが信じられなかったのだけど。(^^;
　デビュー当時は清純な役が多かったヘザー・グラハムですが、「ブギーナイツ」以降、セクシーな役が増えました。
　確かに、童顔でスラリとした長身、それでいてバストが豊かな彼女は確かにアンバランスなセクシーさがあります。それと彼女、脚が綺麗ですね。映画でもミニスカートのシーンが多い（１月のロンドンなのに！）のですが、確かに脚を見せるシーンが多い。
　カイコー監督、結構、脚フェチかもしれません。(^^;

　あと、ヘザー・グラハムと言えば、目の大きい、小型愛玩犬を思わせる顔立ちが特徴。そんな彼女の困り顔、これもいいですね。この役にキャスティングされた理由が判るような気がしました。

　（３月１日　ＷＭＣつきみ野にて）

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