「ブリジット・ジョーンズの日記」

　今日もまた、夕食後、ふらりと映画館へ。
　今日は、「ブリジット・ジョーンズの日記」を観て来ました。

　原作は、イギリスの新聞にコラムとして連載された、ＯＬの架空日記。
　これが反響を呼び、小説として刊行されると爆発的な売れ行きを記録。２３ヶ国で発行され、合計、５００万部が売れた大ヒットとなった。
　３０過ぎになっても独身で、ヘマばかりしているＯＬの日常に、共感したり身につまされたり・・・そんな、誰しもが感情移入し易いブリジッドをレニー・ゼルウィガーが演じ、映画化したのが本作です。

　３２歳の新年を独身で迎えたブリジッドは、今年こそ自分を変えよう、と決意して日記をつけ始める。
　タバコを止め、酒を減らし、体重を１０kg減らせば、別の展開が望めるかもしれない・・・が、そこは凡人の悲しさ、そうは簡単に自分は変えられず、一向に生活は改まらない。
　そんなブリジットに、母親は幼なじみと言う弁護士・マークを紹介するが、初対面では悪印象。
　一方、会社では上司のダニエルと急接近。
　いよいよ、ブリジットにも春が訪れるように思えたのだが・・・

　「日記」の映画化だけに、映画は、当初、ブリジットのナレーションを多用した一人称で進行していく。
　これは、判りやすく、かつなかなか面白いと思ったのだけど、これは序盤だけ。
中盤以降は、普通の映画になってしまったのがちょっと残念。
　ここは最後まで「日記」のスタイルを貫いて欲しかったと思いました。

　ブリジットの「日記」に書かれる内容は、イギリス人らしく辛辣なものなのだけど、ブリジットの場合、その攻撃性が他人だけでなく、自分に対しても公平に向かう辺りが、嫌みがなく感じられる所でしょう。
　（だからこそ多くの人の共感を得たのだと思いますが）
　しかも、ブリジットと来たら、考えている事がすぐ顔に出るし、思ったことは後先考えずにすぐ口にしてしまう。
　まぁ、隠し事の出来なさそうな性格で、この開けっぴろげな所は確かに憎めません。が、実は、彼女の取り柄と言ったら、実は、このくらいしかない。（爆）
　映画の中で、ブリジットはモテモテと言うか、２人の男がブリジットを巡って争うようにまでなるのだけど、これだけの理由で果たしてそこまでもてるものなのか、２人の男が惹かれた理由が何なのか、ちょっと説得力が弱いように思えました。

　ブリジットを演じたレニー・ゼルウィガーは、この映画の為に、ワークアウトを止め、映画の中のブリジット同様、ジャンクフード中心の食生活に切り替えるなどの役作りに励み、６kgの増量をしたそうですが・・・「ふたりの男とひとりの女」の時の体型とは大違い。とても６kg増やしただけとは思えません。
　どうも、レニー・ゼルウィガー、今まで映画に出演する時には相当絞っていたな。(^^;
　（ポスターや宣伝用看板を見れば判るように、レニーは撮影後、また元の体型に戻ったようですが・・・あの看板や宣伝ポスターのレニーと本編のレニーは大違いです(^^;）

　レニー・ゼルウィガーの好演もあるし、笑い所も満載。
　なかなかよく出来た映画ですが・・・やはり、これは中年指定映画かな。(^^;

　（１０月７日　ワーナーマイカルシネマズみなとみらいにて）

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