ニューイヤーズ・イブ
これは、ラブコメの大御所、ゲイリー・マーシャルの新作で、昨年の「バレンタインデー」とよく似たスタイルのオムニバススタイルのラブコメ映画。
今度の映画は、バレンタインデーではなく、大晦日（ニューイヤーズ・イブ）で・・・これは大晦日に観るしかないでしょう。
舞台は、２０１１年大晦日を迎えたニューヨーク。
妹の結婚式の後、カウントダウンパーティーに向かうサム。だが、彼は心ここにあらずの様子。実は、昨年の大晦日に出会った女性が忘れられずにいた・・・
１５歳の少女、ヘイリー。心配性の母親は予定をキャンセルしてまで大晦日を自宅で共に過ごそうと言うのだが、彼女にはボーイフレンドとの約束があった・・・
恒例のタイムズスクエアでのカウントダウン・イベントを仕切るクレアは、朝から落ち着かない様子でいた・・・
病院のベッドで死を待つ男、スタン。彼は最期の望みとしてカウンドダウン・イベントをこの目で見たいと言うのだが・・・
産婦人科に駆け込んだ２組の臨月の夫婦。新年１番の赤ん坊には賞金が出ると聞いて・・・
パーティーのケータリングを任されたシェフのローラは、１年前に突然去っていった恋人で人気歌手のジェンセンと再会するが・・・
２５年、仕事一筋で勤め続け、大晦日も出勤していたイングリッドは、辞表を提出すると・・・
アパートのエレベーターに、同じ階に住む女性と閉じ込められたランディ。彼がパーティー嫌いな訳とは・・・
こうして概要を羅列しただけでも大変な、８つものエピソードが移り変わる展開は、前作「バレンタインデー」よりも更に目まぐるしく、それでも１本の映画にまとまるのは、これぞハリウッド大作と言う、若手から大御所までスター大量投入の物量作戦と、大御所・ゲイリー・マーシャルの力業。
カウントダウンイベントを一種のタイムサスペンスに使い、緩急のリズムを取り混ぜ、音楽も上手く使って雰囲気を盛り上げていくのはさすがです。
単なる賑やかなだけのお祭り騒ぎ映画ではないにせよ、二番煎じを物量作戦で乗り切った感もあり、この路線での次はないだろうなぁ、と思います。
ＰＳ
「バレンタイデー」でもあったエンドロールのＮＧ集は楽しいけれど、今度のは明確な「仕込み」もあって、ちょっと興醒め・・・
（２０１１年１２月３１日 ＴＯＨＯシネマズららぽーと横浜にて）
（作品データ）
■監督
ゲイリー・マーシャル
■出演
サム ・・・ ジョシュ・デュアメル
キム ・・・ サラ・ジェシカ・パーカー
ヘイリー ・・・ アビゲイル・ブレスリン
クレア ・・・ ヒラリー・スワンク
スタン ・・・ ロバート・デ・ニーロ
ローラ ・・・ キャサリン・ハイグル
ジェンセン ・・・ ジョン・ボン・ジョヴィ
イングリッド ・・・ ミシェル・ファイファー
ランディ ・・・ アシュトン・カッチャー
（その他のキャスト）
ハル・ベリー ジェシカ・ビール クリス・“リュダクリス”ブリッジス ザック・エフロン ヘクター・エリゾンド
セス・マイヤーズ リー・ミシェル ティル・シュヴァイガー ソフィア・ヴェルガラ ケアリー・エルウェス
アリッサ・ミラノ コモン サラ・ポールソン カーラ・グギノ ジェイムズ・ベルーシ ペニー・マーシャル
ジョン・リスゴウ マイケル・ブルームバーグ ライアン・シークレスト
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