バレンタインデー
VALENTINE'S DAY
これは「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャルによるバレンタインの１日を描いたラブロマンス。
ロサンゼルスを舞台に、年齢も愛の形も様々な男女１５人の愛の行方を描きます。
その日、父親から継いだ花屋を営む青年リードは、同棲中の恋人モーリーに朝一番でプロポーズ。彼女は笑顔で婚約指輪を受け取り、リードも大喜び。ところが、リードが仕事に出かけた後、モーリーは荷物をまとめ始める・・・
飛行機でたまたま隣合わせた男女は、機内で意気投合。でも、共に目的地には意外な人が・・・
理想の男性と巡り会って幸せいっぱいの小学校教師は、出張手術に出かけると言う医師の彼の出張先にこっそり出かけて行くつもりだったが・・・
特別な１日を舞台に、１５人もの大人数の登場人物を動かし、それぞれが想いを伝える、と言うスタイルは、最近だと「ラブ・アクチュアリー」があります。
それに比べると、残念ながら個人的には乗り切れなかった感じ。
往年の名女優を、若き日の彼女と二重写しにする心憎い演出の一方で、今や大人気の歌姫を起用するなど、技巧も話題作りも十分だし、熟練の監督の腕の冴えを感じる描写も多いのですが・・・何となくチグハグで、ドラマが薄味に感じられてしまいました。
この辺り、「ラブ・アクチュアリー」は上手くこなしていたと思えるだけに、ちょっと残念な出来映えでした。
でも、この映画、ものすごい豪華キャストです。
女優陣は、ジェシカ・アルバ、 ジェシカ・ビール、 ジェニファー・ガーナー、 アン・ハサウェイと、主役張れるクラスをずらりと並べ、クイーン・ラティファはさすがの存在感。往年の女優を演じるのは、正に名女優のシャーリー・マクレーン。大物、ジュリア・ロバーツ。そして、グラミー賞に輝いた話題の歌姫、テイラー・スウィフト。
男優だって、曲者、ジェイミー・フォックスにアシュトン・カッチャーです。
まぁ、これだけの顔ぶれですからキャラが立つとも言えるのですが・・・ハリウッドのトップスター競演は確かに見応えあり。
ラストにはＮＧ集もついて、これは楽しい出来でした。
ただ、この監督で、このキャストなら、もっと深いドラマも出来たはず。
そう思うとちょっと勿体ない、かなぁ・・・
（２月２０日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
ゲイリー・マーシャル
■出演
リード ・・・ アシュトン・カッチャー
モーリー ・・・ ジェシカ・アルバ
（その他のキャスト）
キャシー・ベイツ ジェシカ・ビール ブラッドリー・クーパー エリック・デイン パトリック・デンプシー
ヘクター・エリゾンド ジェイミー・フォックス ジェニファー・ガーナー トファー・グレイス
アン・ハサウェイ クイーン・ラティファ テイラー・ロートナー ジョージ・ロペス シャーリー・マクレーン
エマ・ロバーツ ジュリア・ロバーツ テイラー・スウィフト
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２０１０年のバレンタインデー、それは１５人が全力で想いを伝える１日──
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