スカイライン
−征服−
これは、宇宙人侵略を描いたＳＦサスペンス。
ロサンゼルスで成功した親友テリーのパーティに呼ばれ、恋人エレインと共に、テリーの超高級マンションを訪ねたジャトッド。
パーティが終わり皆が寝静まった頃、ブラインドの外から青白い光が部屋に差し込み始める。異変に目を覚ましたジャトッドらが窓の外を見ると・・・
文明レベルが隔絶していた場合、その接触は一方的な侵略になる・・・と言うコンセプトの元、人類はあっと言う間に侵略され、反抗すらろくに出来ぬまま世界は崩壊してしまう、と言う情け容赦のない展開。これはこれでいい。
その侵略も、レーザーやミサイルなどによる攻撃、と言う破壊行為はなく、人間を狩り集め、自分たちの道具として活用すると言う新しいコンセプトを見せたのはいいのですが・・・触手が生えた深海イカのような飛行体、宇宙船内部はどろどろ・ぐちゃぐちゃの生体メカ・・・と、ビジュアルは何処かで見たような感じで目新しさなし。
（まるで、「マトリックス」ですよ。何を今更・・・と言う感じです）
マンションの一室と、そこから眺める風景に舞台を限定したのは、低予算故の制約でしょうけど、そうして無理に風呂敷を広げないからこそ出来た、臨場感溢れるリアルな映像で期待はさせられましたが、前述したように、何処かで見たようなビジュアルで、これがＢ級であると言う馬脚を晒し、最後にはクライマックスたる脱出劇と未来への希望を描けずに尻切れトンボもいい所で終わったエンディングには、最早呆れるばかり。
・・・やはり、製作費が底を突いたんでしょうかね。
（月日 にて）
（作品データ）
■監督
コリン・ストラウス, グレッグ・ストラウス
■出演
ジャトッド ・・・ エリック・バルフォー
エレイン ・・・ スコッティ・トンプソン
テリー ・・・ ドナルド・フェゾン
（その他のキャスト）
ブリタニー・ダニエル クリスタル・リード ニール・ホプキンス デヴィッド・ザヤス
■コピー
そこには、愛も英雄も存在しない
■Ｌｉｎｋ
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