ＧＡＮＴＺ
ＰＥＲＦＥＣＴ ＡＮＳＷＥＲ
これは、「ヤングジャンプ」誌連載中の奥浩哉の同題コミックの実写映画版の第２弾。
１月に公開された「ＧＡＮＴＺ 前編」に続く、後編となる映画です。
謎の球体“ＧＡＮＴＺ”に召還された人間たちと謎の敵“星人”との戦いを描くＳＦアクション、原作のコミックは継続中ですが、映画は、これで完結。
未完の物語にどう決着をつけるのかも期待です。
博物館での戦いで加藤と岸本を失った玄野。彼は、残された加藤の弟のあゆむを見守りながら、１００得点を達成して加藤を生き返らせるべく、ＧＡＮＴＺに命じられるまま“星人”との戦いを続けていた。
その頃、女優として活躍する鮎川に、小さな黒い球体が届けられた。
その球体は、鮎川に指令を出し、鮎川は指示のままに人間を殺していく・・・
見るべき所はあるものの、冗長な上にテンポが悪く、演出にも首を傾げさせられた前作から一変。漸く語るべきドラマを得た映画は、その雰囲気を変えました。
語るべき内容の多さが、映画にスピード感を生み出し、苦悩と葛藤を描くドラマが、ハードで迫力あるアクションに動機を与えました。
ただ、それでも描写がくどく、しつこいのは、これはもう監督の個性なのか・・・
クライマックスの銃撃戦などがいい例で、あの距離で撃ち合うのですから、勝負は一瞬でつくハズだし、そうしないとアクションにキレが生まれないと思います。
また、相変わらず演出に意図不明な部分が散見されるのも・・・まぁ、仕方ないか。
原作未決のまま辿り着いた「パーフェクト・アンサー」は、ちょっと優等生の模範解答っぽく、綺麗にまとめ過ぎた感もありますが、まずはこの難題に答えを出し、映画を終結させたのは、まずは見事と言っていいでしょう。
やはり、そうすると前編は、この映画の物語前半と言うよりも、長過ぎた予告編だったんだなぁ・・・
（４月２７日 ＴＯＨＯシネマズ海老名にて）
（作品データ）
■監督
佐藤信介
■出演
玄野計 ・・・ 二宮和也
加藤勝 ・・・ 松山ケンイチ
小島多恵 ・・・ 吉高由里子
鮎川映莉子 ・・・ 伊藤歩
（その他のキャスト）
本郷奏多 夏菜 千阪健介 白石隼也 緑友利恵 玄覺悠子
若葉竜也 阪田マサノブ 越村友一 橋本まつり 水沢奈子
奥瀬繁 平野靖幸 大石将史 神威杏次 戸田菜穂 綾野剛
田口トモロヲ 山田孝之
■コピー
大切なものを守るため、彼らが犠牲にするものとは──。
■Ｌｉｎｋ
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