「アルマゲドン」

　小惑星（「ディープインパクト」では彗星でしたが）衝突の危機が迫る。
　人類絶滅を回避する為、特別編成されたチームが小惑星（彗星）爆破の為に飛び立つ・・・ってな、基本設定が同じなので、どうしても「ディープインパクト」と比較してしまいたくなる本作ですが、私の趣味からすると、こっちの方に軍配を上げたいですねぇ。

　「ディープインパクト」はまじめに描いていましたけど、マイケル・ベイ監督は、あくまで娯楽作品として本作を仕上げています。
　その為、カタストロフシーンも悲惨なものではなく、破壊のカタルシスが感じられるように描いています。
　ＣＧを活用した破壊シーンにも前作「コン・エアー」にあった、”遊び”が散見されます。
　
　まぁ、そんな部分も含め、ストーリーが強引だとか、演出がＭＴＶみたいだとか、設定にムリがあるとか、脚本結構荒いぞとか、その米国至上主義的な描写はなんとかならんか、とか、言いたいコトは結構あるんだけど、娯楽作品としてのパワーの前には、「ま、いっかぁ」になってしまうんですよね。(^^;

　なにはともあれ、「ディープインパクト」に比べ、エピソードを絞った（小惑星爆破作業チームのみを描いた）のが効いてます。
　これで、後半のストーリーをもう少し整理して、２時間ぴったり位に納めてくれたら、もう少し評価が高くなるんだけどね・・・(^^;

　ま、手に汗握る展開あり、派手なＳＦＸあり、ちょっとホロリとさせてくれる所ありの盛り沢山。
　こてこてのアメリカ映画だけど、娯楽作品としてはいいのではないでしょうか。

　（１２月２７日　池袋シネサンシャイン）

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