鴨川ホルモー
これは、ＴＶドラマにもなった「鹿男あをによし」で知られる作家、万城目学のデビュー作の同題小説を映画化したもの。
京都に伝わる日本の伝統文化と、陰陽道に基づく奇想天外な設定に、コテコテのギャグを盛り込んだ爆笑のコメディ映画です。
二浪の末に京都大学に合格した安倍。
同級生となった高村と共に「京大青竜会」なるサークルの新歓コンパに参加した彼は、同席していた早良京子に一目ぼれ、何の会かも知らないまま入会を決めてしまう。
そして、会長の菅原が明したサークルの目的とは、京都４大学による伝統の行事を執り行う事。
それは、「オニ（陰陽道における式神）」を操って行う戦いだ、と言う。
嘘か、本当か、半信半疑のまま、安倍は他の１回生と共に奇妙な「オニ語」を習い始める・・・
この映画、若手俳優を贅沢に使っていますねぇ・・・
主役の安倍明には、「電車男」の山田孝之、ヒロインには栗山千明、「鴨とアヒルのコインロッカー」の
濱田岳、「蝉しぐれ」の 石田卓也、「シルク」で注目された芦名星、それに「タッチ」の斉藤祥太・斉藤慶太の双子兄弟。
主役級を張れる役者をこれだけ揃え、彼らにアレをやらせてしまうのですから・・
映画の見所としては、京都の美しい町並みや名所の数々と、その四季の風景と雅な雰囲気が味わえる所にあります。
そうした舞台と、役者を使って描かれるのは、阿呆で無意味で騒々しい、オニを使った騒動。
ちょっと間違えると血なまぐさくなりそうな「戦い」を、コミカルなオニたちと、思わず笑ってしまうオニたちへの指示命令法によって、笑える描写としました。
（ＣＧ製作はＧＯＮＺＯ。さすがに上手いな・・・）
それだけなら、ただのドタバタコメディ映画ですが、力量のある若手俳優の芝居により、誰しもが経験する青春時代のエネルギー溢れるドラマが描かれ、爽やかな後味の青春映画となっている印象です。
PS
５月から、これを舞台劇にするそうですが・・・オニをどうするのだろう？？
（４月３０日 ＭＯＶＩＸ本牧にて）
（作品データ）
■監督
本木克英
■出演
安倍明 ・・・ 山田孝之
高村幸一 ・・・ 濱田岳
早良京子 ・・・ 芦名星
（その他のキャスト）
栗山千明 石田卓也 斉藤祥太 斉藤慶太 渡部豪太 藤間宇宙
梅林亮太 和田正人 趙民和 篠宮暁 高松新一 ＯＨ−ＳＥ
中林大樹 澤武博之 佐藤めぐみ 甲本雅裕 笑福亭鶴光
パパイヤ鈴木 荒川良々 石橋蓮司
■コピー
笑う阿呆に〜オニ来たる〜！
■Ｌｉｎｋ
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