マドンナメイト　シリーズ

　１９８５年に創刊された二見書房の「マドンナメイト」シリーズは、当時、まだ少なかったアダルト文庫のジャンルに、それまでなかった小説と写真集の２本立て、と言う構成で臨みました。
　特に、文庫サイズの写真集は、当時、まだ少なく（「プレイボーイ」の集英社から刊行されていたくらい）、しかも、被写体をほとんどＡＶ女優に絞る、と言う、当時としては独自の展開を見せ、その後、約１０年間に渡って続く人気シリーズとなりました。

　さて、それでは、はらの本棚にある数十冊の写真集から、その創刊から終焉（小説シリーズはまだ刊行されていますが・・・）までをご覧下さい。

その始まりと発展	（１９８５〜１９８７） 　ＡＶが一般に浸透し始めた時期、この頃に「マドンナメイト写真集」は創刊されました。 　当初は、ＡＶ女優と言うのがそれ程明確になっていなくて、今で言う「セクシータレント」の故・堀江しのぶの写真集もラインナップ（はらのコレクションには未収録）されていました。
全盛期	（１９８８〜１９９０） 　ＡＶ市場が拡大すると共に、「ＡＶアイドル」なるものが登場したのが、この時代。 　正に、“ＡＶバブル”とでも言うべき、全盛期を迎えたのです。 　１９９０年、ビデ倫の月間審査本数が４００本を越えると言う状況が出現しました。
新たな展開、そして・・・	（１９９１〜１９９５）　 　“ＡＶバブル”崩壊により、売れ行きに陰りが出て来たのか、或いは後発メーカーの追い上げによって苦しくなって来たのか、１９９１年より、マドンナメイト写真集は、「マドンナメイト・ハード」として、従来の女優単品モノから、“カラミ”を取り入れたものへと変貌します。 　（個人的には、あまり好みではないのですが・・・） 　更に、１９９５年より、またスタイルを変更。 　今度は「ヘアヌード」を売りにする女優単品・或いはカメラマン作品集的なものになっていくのですが・・・結果として、度重なる路線変更により自らのスタイルを見失った「マドンナメイト写真集文庫」はこの後、消えてしまいます。

（マドンナメイト写真集の入手状況）
　はらは、殆ど全てを古本屋で揃えました（入手価格￥１００〜￥５００）が、現在の所、入手はなかなか困難なのが現実です。
　現在、マドンナメイトシリーズの入手については、古本屋を丹念に探して歩く、と言う事になりますが、最近では初期の写真集にプレミアが付く（例として、秋元ともみ：￥３０００〜、樹まり子：￥２０００）状況になっており、今後の入手は困難が予想されます。（２００２年８月）

　（２００８年１２月　追記）
　現在では、ネット通販の普及により、入手もやや容易になりました。（概ね５００円前後）
　しかしながら、絶版より既に１０年以上経つ古い本故、程度のいい綺麗なものは少なくなっていますし、人気の本は（ネット通販化によるタマ数増加により、多少は落ち着きましたが）相変わらず新刊価格より高い、プレミアがついている状況です。　

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