誰も守ってくれない
Nobody to watch over me.
これは、犯罪者の家族を保護する警察官の姿を通して、この国の醜さをあぶり出す社会派ドラマです。
少女殺人事件の容疑者の家族を保護する任務を命じられた、勝浦刑事。
マスコミや野次馬から家族を保護し、事情聴取を行うのが目的だ。勝浦は、容疑者の妹・沙織の保護を担当することになるが・・・
日本の最も醜い部分を、嫌と言うほど見せ付けられます。
報道も、警察も、我々傍観者――野次馬――も、一度、弱みを見せれば、骨の髄まで食い荒らそうとする存在でしかない、と、映画は、その浅ましい餓鬼のような姿を描いていきます。
勿論、これは一方的な見方に過ぎないのかもしれないけれど・・・でも、そんな世の中で人は生きて行くしかない。
これに感動する人がいるし、映画はそう作ってはいるけれど、この映画の描く所は、救いようのない現実です。
自分たちは、そんな世の中を生きている・・・それを考えてみる価値はあると思います。
（１月３１日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
君塚良一
■出演
勝浦卓美 ・・・ 佐藤浩市
船村沙織 ・・・ 志田未来
（その他のキャスト）
松田龍平 石田ゆり子 佐々木蔵之介 佐野史郎 津田寛治
須永慶 掛田誠 水谷あつし 伊藤高史 浅見小四郎 井筒太一
渡辺航 佐藤裕 東貴博 大河内浩 佐藤恒治 長野里美
冨浦智嗣 木村佳乃 柳葉敏郎
■コピー
殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる──。
■Ｌｉｎｋ
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