ブロークン・イングリッシュ
ニューヨークで出会い、パリで愛に気づいた。
これは、映画一家に育ったゾエ・カサヴェテスの監督デビュー作。
３０代後半、婚期を逃しかけた女性が、焦りながらも、自分の人生を変えるきっかけを掴む、恋愛映画です。
ニューヨークのホテルで働くノラは３０代後半、独身。
恋人だったマークが親友オードリーと結婚してから５年、出会いはあっても男運に恵まれず、愛する人との巡り会いを望むノラの気は焦るばかり。 そんなある日、強引に誘われた同僚のパーティで、ノラは、フランス人の青年ジュリアンと出会うが・・・
真の愛と結婚に憧れ、焦りと不安を感じるヒロインを、いかにも女性らしいリアルさで描きながら、映画の“魔法”で、彼女と観客を着地点へ導いていく・・・この展開、女性であれば感情移入が出来るのかもしれませんが、作為が目についてしまい、ちょっとノリ切れませんでした。
特に後半は、退屈に感じられてしまいました。
勿論、女性ならではの、女性を飾らない描写は興味深いですし、いい台詞も散りばめられていて、部分部分では考えさせられたりしました。
ラストの「目的地に辿り着けるなら、乗り遅れたっていいんだ」と言う、メッセージには力を与えられたりもしたので、どうにもノリ切れなかったのがちょっと残念。
（１月１日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
ゾエ・カサヴェテス
■出演
ノラ・ワイルダー ・・・ パーカー・ポージー
ジュリアン ・・・ メルヴィル・プポー
（その他のキャスト）
ドレア・ド・マッテオ ジャスティン・セロウ ピーター・ボグダノヴィッチ ティム・ギニー
ジェイムズ・マキャフリー ベルナデット・ラフォン ジーナ・ローランズ
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もう、魔法なんて起きないと思ってた。
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