ブロードウェイ♪ブロードウェイ
コーラスラインにかける夢
これは、ブロードウェイの名作ミュージカル「コーラスライン」の１６年ぶりの再演に向けた過酷なオーディションを追ったドキュメンタリーです。
１９７５年初演の「コーラスライン」は、ショーの舞台で特別な脚光を浴びることのないコーラスたちの物語です。
コーラスとはショーの主役であるスターの背後で、スターを盛り立てるために歌い踊るバックダンサーたちのこと。個別にスポットライトを浴びることのない「その他大勢」がコーラスなのです。
しかしそんな「その他大勢」になるにせよ、ダンサーたちは過酷なオーディションを通過しなければならないのです。
こうしたダンサーのオーディションを描く「コーラスライン」の物語が、「コーラスライン」出演に向けて努力する現代のダンサーの姿に重なり、その音楽が、歌が、現代のオーディション風景と重なり合って、オーディションに臨む若きダンサーたちの人生と、心の動きを描き出し、彼らのドラマを、現代の「コーラスライン」を作り上げて行きます。
さらに、この映画は、オリジナルの「コーラスライン」誕生の秘密にも迫って行きます。
マイケル・ベネットが仲間のダンサーたちを集めて語り合い、収録したインタビューの録音テープ。これが「コーラスライン」の原型になっているのです。
そもそも「コーラスライン」というミュージカルそのものが、当時の若いダンサーたちのインタビューを元に構成したセミドキュメンタリーだったのです。
この３つの重なり合うドラマが、３０年の年月を越え、「コーラスライン」を現代の物語として蘇らせました。
これはドキュメンタリーであり、そしてミュージカルであり、優れた青春映画でもあります。
ミュージカルファンならば、これは必見。そうでなくても、観る者の心を熱くするドラマがそこにあります。
（１０月２９日 川崎チネチッタにて）
（作品データ）
■監督
ジェイムズ・Ｄ・スターン／アダム・デル・デオ
■出演
（ダンサー）
シャーロット・ダンボワーズ ナターシャ・ディアス 高良結香 Ｊ・マレイン・マルコス
ジェシカ・リー・ゴールディン ニッキ・スネルソン メレディス・パターソン
ジェイムズ・Ｔ・レイン ナタリー・コルテス ポール・マクギル マイケル・ペテルノストロー
アリサン・ポーター マーラ・ダヴィ ヘザー・パーセルズ ブラッド・アンダーソン
ケン・アラン ディードラ・グッドウィン ラシェール・ラック クリッシー・ホワイトヘッド
トニー・ヤズベック ジェフリー・シェクター キース・“タイス”・ディオリオ ジェイソン・タム
マイケル・バレース タイラー・ヘインズ
（キャスト）
マイケル・ベネット ドナ・マケクニー ボブ・エイヴィアン バイヨーク・リー
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