ＴＯＫＹＯ！
これは、「東京」を舞台に、個性派外国人監督３人が描く、短編３本によるオムニバス映画。
１本目、ファンタジックなロマコメを得意とする、ミシェル・ゴンドリー監督の「インテリア・デザイン」。
恋人と共に東京に出て来た若い女性が、自分の居場所と存在価値を見い出せずに・・・と言う物語を、いかにもミシェル・ゴンドリーらしいシュールでファンタジックに仕上げたもの。
加瀬亮、藤谷文子、伊藤歩、と言うキャストもよく、妻夫木聡をチョイ役で使うなど、結構、キャストは豪華。
結論としては、これが一番面白かったかな。
２本目の「メルド」は、東京の下水道から突如現れた怪人を描く、レオス・カラックス監督の映画。
怪人が銀座を闊歩するシーンに「ゴジラ」のマーチが被さる辺りの描写は面白かったが、後半、ちょっと退屈して眠くなってしまった。
３本目は、ポン・ジュノ監督の「シェイキング東京」。
１０年、ひきこもりを続けて来た中年男が、宅配ピザを届けに来た美少女に一目惚れ。
意を決して、１０年ぶりに表に出て見ると・・・
主役の中年男には香川照之。
ポン・ジュノ監督のファンだと言う香川照之だけど、監督のオファーに最初は、「ひきこもりのような現代の若者を演るんだったら加瀬だろう」と断ったそうです。結局、加瀬亮は、ゴンドリー監督のオファーがある、と言う事で引き受けたそうですが・・・まぁ、確かに、海外の映画人に注目される日本人個性派と言うと、この２人は外せないだろうなぁ。
これは、日本・フランス・韓国の共同企画で、外国人監督が東京を舞台に映画を撮る、と言う事が狙いなのでしょうけど・・・出来れば、各国の監督が競作するような感じにしても面白かったんじゃないかなぁ、と思います。
（８月３１日 川崎チネチッタにて）
（作品データ）
■監督
１．「インテリア・デザイン」 ・・・ ミシェル・ゴンドリー
２．「メルド」 ・・・ レオン・カラックス
３．「シェイキング東京」 ・・・ ポン・ジュノ
■出演
１．藤谷文子 加瀬亮 伊藤歩 大森南朋 妻夫木聡 でんでん
２．ドゥニ・ラヴァン ジャン＝フランソワ・パルメール 石橋蓮司 北見敏之 島田久作
３．香川照之 蒼井優 竹中直人 荒川良々 山本浩司 松重豊
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この街は進化し続ける運命にある――。
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