ホット・ファズ
ＨＯＴ ＦＵＺＺ
−俺たちスーパーポリスメン！−
これは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」（日本では劇場未公開）でデビューした、エドガー・ライト監督の２作目の長編映画。
本国イギリスでは公開されるや３週連続でＮｏ．１となった程の人気作ですが、日本では、当初、劇場公開の予定がなく、ビデオリリースのみとなる所を、熱心なファンの署名活動により、劇場公開が決まったと言う隠れた話題作。
日本での公開第１週の先週は、さすがに満席で観られず、今週、仕切直しでチネチッタまで出掛け、観て来ました。
首都ロンドンで日夜活躍する優秀な警察官、ニコラス・エンジェル巡査。しかし、あまりの有能さを妬んだ同僚と上司にハメられ、彼は、サンドフォード警察署へと異動になってしまう。
そこは、過去に幾度もビレッジ・オブ・ザ・イヤーを受賞している、イギリス一安全な田舎の村だった・・・
冒頭、有無を言わさず観客をド田舎へと送り込む力業に感心。
スピーディな展開、印象的なカットとスタイリッシュな演出。なるほど、これが、タランティーノも認める才能、と言う訳か、と納得。
この辺り、くすくす笑いの小ネタで笑わせ、こうしたコメディなのかな、と思わせつつ、この映画が本性を現すのは中盤以降。
警察もの、アクション、ホラー、更には日本怪獣映画、古今東西、監督の愛する様々な娯楽作のエッセンスを凝縮。中盤からクライマックスにかけての面白さは大したモノ。
まぁ、やってる事は、エドガー・ライト監督も好きなハリウッドのアクション映画と大差ないのですけど、アメリカなどよりはるかに閉鎖的、自由度の少ないイギリス社会で、その枠組みを破壊してしまおう、と言うものですからね。
それまで、抑えつけられていたものが違う分、爆発のエネルギーが凄まじい。
監督が、映画が好きで、面白い映画を作りたい、と言う情熱が熱く感じられる、これは傑作。
これが、当初、日本では劇場公開されない事になっていたなんて・・・確かに、どうかしてるぞ。
（７月１３日 川崎チネチッタにて）
（作品データ）
■監督
エドガー・ライト
■出演
ニコラス・エンジェル ・・・ サイモン・ペッグ
ダニー・バターマン ・・・ ニック・フロスト
（その他のキャスト）
ジム・ブロードベント ティモシー・ダルトン パディ・コンシダイン レイフ・スポール
マーティン・フリーマン スティーヴ・クーガン ビル・ナイ ケイト・ブランシェット
ピーター・ジャクソン
■コピー
呼ばれてないけど、参上。
■Ｌｉｎｋ
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