西の魔女が死んだ
The Witch of The West is Dead
これは、梨木香歩による同名のロングセラー小説の映画化。
「私はもう学校には行かない。あそこは私に苦痛を与える場所でしかないの」と言い、登校拒否をした中学生の女の子まい。
彼女は、田舎で一人暮らしをしているおばあちゃんの家で、しばらくの間過ごすことになる。
ある夜、おばあちゃんから魔女の血を受け継いでいるという話を聞いたまいは、魔女修行を始めることにする・・・
おばあちゃんを演じるのは、アカデミー賞女優のシャーリー・マクレーンの娘、サチ・パーカー。
（当初、映画製作者は、シャーリー・マクレーンに出演を要請したと言うから大胆不敵）
親日家の両親のもと、１２歳までを日本で過ごした事による、流暢な日本語で、日本人より日本人らしいおばあちゃんを違和感なく演じています。
まい役は、これが映画デビューとなる高橋真悠。
役年齢と同じ１３歳、しかも演技自体が初めての新人にも関わらず、繊細でリアルな演技には感心しました。
何かを成し遂げる為には、当たり前の事を当たり前にする事。
生きて行く事に疲れてしまった時、そんな簡単な事の積み重ねの末に幸せがある事を教えてくれる。
「魔法」と言うのにはあまりにシンプルなその教えが、生きて行く上での方向性を示してくれます。
そんな”魔女”が最後に残したメッセージに思わず涙がこぼれました。
（６月２１日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
長崎俊一
■出演
おばあちゃん ・・・ サチ・パーカー
まい ・・・ 高橋真悠
（その他のキャスト）
りょう 鈴木龍之介 真実一路 諏訪太朗
大森南朋 高橋克実 木村祐一
■コピー
人はみんな幸せになれるようにできているんですよ
■Ｌｉｎｋ
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