最高の
人生の見つけ方
THE
ＢＵＣＫＥＴ ＬＩＳＴ
これは、アカデミー賞に輝く、超ベテラン俳優、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演で描く、人生に対する賛歌とでも言うべき映画です。
一代で巨額の財を成したエドワード。だが、突然の病に倒れ、自ら経営する病院に入院する。ところが、病室には先客がいた。長年自動車整備工として働き、妻と共に3人の子供を育て上げてきたカーター。
反りの合わない２人だったが、共に余命６ヶ月と宣告されて不思議な連帯感が生まれた。
あと６ヶ月。棺桶に入るまでに、まだまだやりたい事がある。
スカイダイビング、憧れのクルマに乗る、ピラミッドに登る、アフリカで猛獣狩り、そして、世界最高の美女にキスをする・・・
２人の旅はこうして始まった・・・
７０歳を超えても第一線で活躍する名優２人の、少し意外な取り合わせが何とも素敵。
悪ガキがそのまま老人になったようなニコルソン演じるエドワード、博識で真面目なフリーマンならではの演技が活きるカーター。
この２人の、破天荒とも言える冒険には、思わず頬が緩みます。
世界最高の美女は・・・それは、離縁された娘が初めて合わせてくれた初孫になる孫娘。ああ、それはおじいちゃんには最高の美女だわ。
悪ガキ然とした表情が、あっと言う間に「やさしいおじいちゃん」の顔になった、ニコルソンの表情に思わず涙が出ました。
死という重いテーマに向き合いながら生命力と笑いに溢れ、清々しい空気が涙を乾かしてくれる。いささか陳腐な脚本も、年齢と経験を積み重ねた彼らの貫禄、そして衰えない生命力がカバーして、輝くような逸品となりました。
（５月１１日 １０９シネマズ川崎にて）
（作品データ）
■監督
ロブ・ライナー
■出演
エドワード・コール ・・・ ジャック・ニコルソン
カーター・チェンバーズ ・・・ モーガン・フリーマン
（その他のキャスト）
ショーン・ヘイズ ロブ・モロウ ビヴァリー・トッド
■コピー
余命６ヶ月、一生分 笑う。
■Ｌｉｎｋ
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