ハンティング・パーティ |
雨の土曜日の午後、ちょっと迷ったのですが、１０９シネマズのサービスディで１０００円で観られる、と言う事もあり、１０９シネマズＭＭへ。
そして、「ハンティング・パーティー」を、ちょいとハイテンションなノリの予告編に釣られて観る事にしました。
これは、２０００年、サラエボ紛争後に、戦争犯罪人を追跡したジャーナリストが体験したエピソードを元にした映画です。
レポーターのサイモンとカメラマンのダックは、名コンビ。
「恐怖でアドレナリン出まくり、アレがおっ立ったまま」カメラを回し、世界中の戦場を駆け回った戦場レポーターだ。
しかし、サラエボ紛争中、生中継の最中に、サイモンはキレてクビになってしまう。
それから５年・・・紛争後のサラエボを訪れたダックは、サイモンと再会。
とんでもない大スクープの特ダネ取材を持ちかけられるが・・・
この映画、予告編のノリと異なり、その内容は、かなりシリアスな社会派映画です。
勿論、登場人物はいずれも破天荒、正直、”イカレて”おり、その掛け合いで、笑いを取ろうとはしているのですが、その内容はかなり重いもの。
国際社会、そして紛争処理のあり方について考えさせられる内容になっています。
原案者が、本物のジャーナリストであった事、それ故、ジャーナリズムが伝えられる事、伝えられない事を描き、そこで起きた事をあらためて描き出そうとします。
映画は、ふざけたポーズと異なり、かなり真摯です。
終盤「これから先は現代の伝説だ」と前置きされてから先は、映画にカタルシスを与える為の脚色。
それまでが事実だとすれば、そしてそれを理解出来るように描いている辺りに製作者の訴えたかった事を伺い知る事が出来ます。
これは、見た目と中身は大違いな映画だと思います。
（５月１０日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
リチャード・シェパード
■出演
サイモン・ハント ・・・ リチャード・ギア
ダック ・・・ テレンス・ハワード
ベンジャミン ・・・ ジェシー・アイゼンバーグ
（その他のキャスト）
ダイアン・クルーガー
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