団塊ボーイズ
ＷＩＬＤ ＨＯＧＳ
これは、ティム・アレン、ジョン・トラボルタなど豪華キャストによる、ちょいと泣かせるコメディ映画。
主人公は４人の中年男。
実業家のウディは、妻に逃げられ、事業は破綻、家も財産もクルマも全て差し押さえられてしまった。
歯科医のダグは、肥満に悩み、好きな物も食べられず、しかも息子からは無視され、ダメ親父扱い。
小説家を目指していたボビーは家族と約束した執筆活動期間の１年でとうとう芽が出ず、元の下水配管工に逆戻り。
ドジなオタクのダドリーは、完全に恋愛運に見放され、未だに恋愛経験なし。
そんな、毎日の生活に疲れ果て、閉塞感を抱えた中年男４人組がバイクに跨り、西海岸を目指すロードムービー・・・なんだけど、物語は途中の田舎町でひっかかり、なかなか先へは進んで行きません。
もっとも、ギャグはベタだし、展開もぐたぐた、どう見てもＢ級作品なんだけど・・・これが昨年、全米興行収入トップ１０に入っているんだから判らないものです。
（でも、日本じゃダメでしょう、恐らく）
中盤までベタな親父ギャグみたいな笑うに笑えない（執拗なゲイねたとか）場面が多いのだけど、クライマックスはいいですね。
田舎町で我が物顔で暴れる５０人の暴走族にたった４人で立ち向かい、殴られ、蹴られ、幾度倒されても親父どもは立ち上がる。
さすがにたじろぐ暴走族のリーダーに、ウディは言うのです。
「女房も、家も、仕事も、財産もなくしてしまった。仲間をなくしたらオレには何もないんだ」
親父が根性見せる場面では思わず熱くなり、涙まで出て来ました。
うんうん、判る、判るぞ。その気持ちは。
最後には「イージーライダー」な人も登場。
ベタなんだけど、そんなノリが嬉しい・・・これはやはり中年男の為の映画かな。
（３月２日 １０９シネマズ川崎にて）
（作品データ）
■監督
ウォルト・ベッカー
■出演
ウディ ・・・ ジョン・トラボルタ
ダグ ・・・ ティム・アレン
ボビー ・・・ マーティン・ローレンス
ダドリー ・・・ ウィリアム・Ｈ・メイシー
（その他のキャスト）
マリサ・トメイ ジル・ヘネシー レイ・リオッタ
ピーター・フォンダ
■コピー
人生は一度きり。泣いて、笑って、ジタバタしようぜ。
■Ｌｉｎｋ
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