ＫＩＤＳ
これは、乙一の小説「傷−ＫＩＺ／ＫＩＤＳ−」を映画化したもの。いかにも乙一らしい、ファンタジックな青春映画です。
寂れた街の食堂で、タケオは、不思議な力を持つ少年、アサトに出会った。
暴漢に絡まれたアサトを助け、怪我をしたタケオの傷を、アサトは自分に移動してしまう。
それが、アサトの力だった・・・
超能力、と言う設定はちょっとＳＦ的と言うかファンタジックなものだけど、孤独な少年が、自分の居場所を見つける物語と考えれば、これは普通の青春映画だと思います。
主演の小池徹平は、例によってかわいさ満点。「かわいい」と言う表現がごく自然に出来る、類い希な男ですね、彼は。
一方、玉木宏のバンカラ男、栗山千明のイジメられっ子、と言うのはちょっとキャラクター的に合わないかなぁ・・・
あと、気になったのは、元々短編だった原作の膨らませ方が下手で、何となく展開がだらだらしているように感じる事、それにクライマックスの見せ方です。ここを、もっと上手く見せられれば感動も大きかったでしょうに・・・
（２月３日 １０９シネマズ川崎にて）
（作品データ）
■監督
荻島達也
■出演
アサト ・・・ 小池徹平
タケオ ・・・ 玉木宏
シホ ・・・ 栗山千明
（その他のキャスト）
斉藤由貴 泉谷しげる 仲野茂 永岡佑
■原作
乙一
■コピー
純粋だから、分かち合える傷がある。
■Ｌｉｎｋ
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