ネガティブハッピー
チェンソーエッヂ
映画の日の今日、１本１０００円だしね、と、予備知識もなしに、期待しないで観たのですが・・・これはなかなかいい映画。こう言う事があるから、映画館通いはやめられないんだなぁ・・・
これは、”引きこもり作家”、滝本竜彦の小説を映画化したもの。
主人公の陽介は、学校からも、人生からもドロップアウト気味の高校生。何事にも熱くなれず、事故で死んだ友人より「カッコよく死ねればいい」と漠然と思う毎日。
そんなある夜、陽介は、チェンソーを振り回す怪人と戦う女子高生、絵里と出会う。
人生を無目的に生きて来た陽介に目的が出来た。それは、彼女を守ってカッコよく死ぬ事だ・・・
この物語は、いかにも滝本竜彦らしいもの。何と言っても、無気力な若者描かせたら、滝本竜彦、さすがに上手いです。勿論、ちょっとイカレた設定も。
そして、今を生きる閉塞感が伝わって来るのには共感が出来るし、不器用な若者のちょっと切ない想いを描く演出もいい。
また、シュールながらも格好よく決める、チェンソー男と絵里のバトルシーンもいい。特に、冒頭は、「あれ？映画間違えた？」と思わせる程、意表を突かれ、思わず苦笑。ここから、映画に引き込まれました。
でも、この映画で特筆すべきは関めぐみでしょう。
関めぐみと言うと、目ばかりが大きく、顔立ちに棘と癖があって、あまり美人だとは想っていなかったのですが・・・この映画の関めぐみ、無茶苦茶に格好いいのです。
凛とした美貌、抜群のスタイル。アクションの身のこなしも、決めポーズも美しい。
そんな彼女がふっと見せる、弱さや甘え、そして寂しげな表情。
・・・いわゆる”ツンデレ”なんですけどね、こう言うのにぐらっと来る男は少なくないでしょう。
うん、これはよかった。
PS
この映画の三浦春馬、「恋空」に出て来た時のまんまで、それにも苦笑。
（２月１日 ＴＯＨＯシネマズ海老名にて）
（作品データ）
■監督
北村拓司
■出演
山本陽介 ・・・ 市原隼人
雪崎絵里 ・・・ 関めぐみ
（その他のキャスト）
浅利陽介 三浦春馬
■原作
滝本竜彦
■コピー
誰でも１度は死にたがる・・・なんとなく。
■Ｌｉｎｋ
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