キサラギ
アイドルタレントの如月ミキが自殺してから1年。彼女のファンサイトの管理人の呼びかけで一周忌追悼会に４人のファンが集まった。彼女の思い出を語り合うつもりでいたが、参加者のひとりが彼女の自殺に疑問を抱き、その謎を解くように求めた事から、追悼会は思わぬ方向へ・・・
ネットワークコミュニケーションでは、ハンドルネーム以外のプロフィールが判らない事が多いのは、これはパソ通時代からよくある事。
オフで顔を合わせて、初めて判る事も少なくなく、そうした状況を活かして、追悼会に集まったそれぞれの人物像が明らかになるにつれ、二転三転どころか五転六転していく展開は見事なもの。
舞台はほぼ狭い部屋だけに限定、人物は男５人のみの設定で、何でこんなに面白くなるのでしょう。
確かに、それを可能とした俳優の個性、演じきった力量はすごい。
でも、それ以上に、これは完璧に近いほど練り込まれた脚本の力でしょう。
コミカルに始まった物語が、推理劇になり、間に笑いを挟みながら、死の真相に迫っていく・・・この展開は、まったく見事なものです。
しかも、終盤には、コレ、泣かされてしまいましたよ。不覚にも。
なるほど、これは、この人気にも納得。
やるじゃないか。
（７月１日 川崎チネチッタにて）
（作品データ）
■監督
佐藤祐市
■出演
家元 ・・・ 小栗旬
安男 ・・・ 塚地武雅
スネーク ・・・ 小出恵介
オダ・ユージ ・・・ ユースケ・サンタマリア
イチゴ娘 ・・・ 香川照之
（その他のキャスト）
末永優衣 米本来輝 平野勝美 酒井香奈子 宍戸錠,
■コピー
アイドル・如月ミキ。彼女の自殺の真相は!? 男・5人、愛とドキドキの密室サスペンス!!
■Ｌｉｎｋ
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