官能小説
これは、藤井みつるの同名コミックを映画化したもの。主演はグラビアアイドルの大久保麻梨子。
小さな商社の経理課に勤める藤森彩は、若さに似合わぬお堅い性格から”お局様”ならぬ”小局様”と陰口をたたかれていた。ある日、彼女は営業部の椎野太一を呼び出し、経理に届いた納税証明書から、副業の疑惑を問い詰める。椎野は、小説を執筆していた、と告白した。その夜、椎野の小説を手に取った彩は、それが官能小説であることを知るのだが・・・
・・・仮にも劇場公開しようと言うなら、頼むから映画にしてくれ。
この映画、確かに物語と、そして構成は悪くないのです。（もっとも、これは原作の力でしょう）ただし、学芸会レベルの演技（特に浜田翔子がヒドい）、安い上に不自然極まりない演出、ビデオ取りした映像の粗さ、音声の悪さ（ほとんどの音が割れている）は、正直、ＴＶドラマ以下。
なにより致命的なのは、官能を描く筈の映画が、ちっとも官能的でないことだ。
これは、大久保麻梨子が脱いでいない、とかそう言うレベルの話じゃない。（まぁ、大久保麻梨子は、確かに「覚悟」が足りないようには思うけど）例え、裸を見せなくても、官能を描く事は出来るはず。
正直、これは金取って見せるレベルにはないと思います。
（３月２日 キネカ大森にて）
（作品データ）
■監督
坂牧良太
■出演
椎野太一 ・・・ 北条隆博
藤森彩 ・・・ 大久保麻梨子
（その他のキャスト）
浜田翔子 名波はるか 谷口賢志
■コピー
好きになった男は 官能小説家だった・・・
■Ｌｉｎｋ
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