ステップフォード・ワイフ

　今日は、天気もいまいちだし、映画を観に行く事に。
　ってな訳で、クルマで、ＴＯＨＯシネマズ海老名まで出掛け、「ステップフォード・ワイフ」を観る事にしました。

　抜群の視聴率を稼いで来た、テレビ局の名物プロデューサーのジョアンナは、新番組がトラブルに巻き込まれ、失職。
　失意の日々から立ち直れない彼女を見た夫は、自らも辞職し、新たに生活をやり直そうと、ステップフォードという美しい住宅街に引っ越したのだが・・・

　これは、「ローズマリーの赤ちゃん」で知られるアイラ・レヴィンの原作を元にした映画、「ステップフォードの妻たち」を３０年ぶりにリメイクしたもの。
　原作の小説は、女性が強くなってきたことに男性たちが恐れをなした時代ならではのもので、「女が男と同等になろうとするのであれば、男は神になる」との台詞も、今となっては少々時代錯誤の感があります。

　製作者も、その事は意識しているようで、問題の”妻たち”のファッションや、オープニング、劇中で映されるステップフォワードの紹介フィルムなどに６０年代テイストをたっぷり振り掛けていますが・・・これが効果的か、と言うと、ちょっと疑問。
　この”６０年代センス”を、ブラックジョークにまで昇華させる事が出来れば、見応えが出て来たようにも思うのですが・・・

　また、物語と演出も、何ともしまりとひねりがなく中途半端。
　サスペンスの盛り上げも手に汗握るような所がなく、謎に迫るミステリーとしての出来もいまいち。
　ラストのオチも、今となってはもう一ひねり欲しかったような感じです。

　ニコール・キッドマンの美貌は相変わらず・・・と言いたい所だけど、やはり、年齢を感じさせるなぁ。
　また、クリストファー・ウォーケンにグレン・クローズ、それに、これが映画デビューとなるフェイス・ヒルなど、キャストは豪華。雰囲気も華やかで、それなりに楽しい映画ではあるのですが・・・

　（２月２０日　ＴＯＨＯシネマズ海老名にて）

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