正月休み明けの最初の週は、土曜まで仕事。
　そんな週末の土曜、仕事を終えて、くたくたになりながらも映画館へ。
　で、「ＴＡＸＩ　ＮＹ」を観て来ました。

　これは、仏映画「ＴＡＸＩ」を、ハリウッドでリメイクしたもの。
　自動車業界で、稼ぎたいとなったら対米輸出は基本です。（爆）
　ま、もっともこれは、現地生産・・・ノックダウン生産、と言う所でしょうか。（違う）

　映画の舞台はＮＹ・マンハッタン。
　念願適って、ＮＹのタクシー免許を手に入れたベルは、スペシャルチューンしたイエロー・キャブでマンハッタンを走り回っていた。
　ある日、ドジな刑事、ウォッシュバーンを乗せたことで、ベルは、ＢＭＷに乗る銀行強盗団を追う羽目になる・・・

　この映画の元になったのは、「ＴＡＸｉ」の第１作。
　これ、ハリウッドでのリメイク作品としては珍しく、オリジナルにほぼ忠実な作りになっています。
　基本的な流れは勿論、主要なシーン、そしてクライマックスや、ラストシーンに至るまで、まるで元の「ＴＡＸｉ」と同じ。
　そんな訳で、オリジナルを観ていると、物語の展開はほぼ読めてしまうのですが・・・まぁ、元々物語が魅力の映画ではないので、あまり問題ではないでしょう。

　そうなると、あとはどれだけ楽しめるか、ですね。

　元の「ＴＡＸｉ」に対し、この映画のタクシーは、大型のアメ車。銀行強盗団のＢＭＷ７６０（これも結構大きなクルマです）が、小さく見える程の巨体を
振り回すカーアクションは迫力がありますし、ＣＧを極力使わず、実写で見せるアクションは今となってはむしろ新鮮。
　小排気量エンジンをギュンギュン回すのもいいですが、トルクの太いアメリカンＶ８搭載車ならではの豪快な走りは、これはこれで面白いものです。

　オリジナルから大きく変えられたのは、主役を女性（クイーン・ラティファ）、そして銀行強盗犯をも女性にしてしまった事。
　銀行強盗犯が外国人、と言うのは、これはオリジナルを踏襲した部分。
　ブラジル出身のジゼル・ブンチェン（あのディカプリオのウワサの恋人）を銀行強盗犯のリーダーに据え、ブラジル人の美女４人の強盗団、としています。

　ここまで来ると、いっその事、ジミー・ファロン演じるドジな刑事、ウォッシュバーンも女性にしてしまって、女だらけの映画にしてしまった方がよかったかも知れません。
　そうすれば、このウォッシュバーンが運転が苦手どころか、クルマの知識もまるでなし、と言う設定が不自然でないように思います。

　しかし、これで映画になるのであれば、「ＴＡＸｉ」シリーズの続編は、ご当地モノにしてしまってもいいかも知れませんね。
　日本版のリメイクで、東京を舞台に改造タクシーが走り回ると言うのも出来そうな感じです。(^^)

　（１月８日　ＷＭＣつきみ野にて）

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