バッド・デイ・ドライブ

　これは、「９６時間」シリーズのリーアム・ニーソン主演のノンストップサスペンス。監督は、「プレデターズ」のニムロッド・アーントル。
　
　ベルリンの朝。金融ビジネスマンのマットは、息子ジャックと娘エミリーを学校に送り届けるため、車に乗り込んだ。
　マットが運転を始めると程なく着信があり、「その車に爆弾を仕掛けた。こちらの指示に従わなければ爆破する。車から降りたり、通報しても爆破する」と脅される。犯人の正体や要求、目的も分からないまま、半信半疑のまま運転を続けるマットだったが、指示された行く先で同僚の男の車が爆破されて、顔色を変える。
　怯える子供たちを乗せたまま、車を走らせるマットは、警察から爆破テロの容疑者として追われる事となり……

　この映画ですが、スペイン映画、「暴走車」がオリジナルで、ドイツ・韓国でリメイクされており、今回が４回目の映画化となります。
　内容としては、２作目のドイツ版のリメイクで、舞台も同じベルリンなのですが、リーアム・ニーソンが主演、フランス・イギリス・アメリカの合作映画、と言う、ちょっと首を傾げるような内容となっています。
　私は、リメイク３作目の韓国版「ハード・ヒット　発信制限」を観ているのですが、面白さでは、韓国版に及ばなかった感じ……韓国版は、終盤、犯人像の作り込みを独自にアレンジしていて、（まとまりには疑問があったものの）工夫を感じたものの、こちらは序盤のサスペンスフルな展開を過ぎてしまうと、中盤以降、ちょっと呆気ない感じでした――まぁ、後半１／３がどうみても雑な内容になる、と言うのは、この物語の欠点ではあるのですが……

　また、リーアム・ニーソン、子供が人質となって、と言う映画は何作目だ？と言いたくなるのに加え、年齢的に、小学生の娘のいるパパに見えない、と言うのがかなり問題……どうみてもその子のおじいちゃんではないですか。
　

　（２０２３年　１２月　３日　Ｋｉｎｏシネマみなとみらいにて）

（作品データ）

　■監督

ニムロッド・アーントル

　■出演

マット・ターナー　・・・　リーアム・ニーソン

ヘザー・ターナー　・・・　エンベス・デイヴィッツ

（その他のキャスト）
　ノーマ・ドゥメズウェニ　　リリー・アスペル　　ジャック・チャンピオン　　マシュー・モディーン

　■コピー

”最悪“が加速する――

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