「トゥー・ウィークス・ノーティス」

　土曜日、休日出勤したのですが・・・電気工事の為、３時に部屋の電源を切られてしまい、仕事にならん、と引き上げて、つきみ野に行って映画を観て帰る事に。
　映画は「トゥー・ウィークス・ノーティス」。
　これはヒュー・グラントと、サンドラ・ブロックのラブコメ映画。
　（しかし、このタイトルも何とかならんもんかね？）

　サンドラ演じるルーシーは、ハーバード出身の熱血弁護士。
　彼女が力を入れているのは、ニューヨークの歴史的建物の保護活動。
　ある日、ルーシーは、彼女の地元の公民館保存の為、不動産開発会社、ウェイド社のトップ、ジョージに直談判を申し込む。
　丁度、主任弁護士を欠いていたジョージは、彼女が自分の弁護士になる事を条件に、公民館の保護を約束するのだけど・・・
　
　出世作の「スピード」以来、男勝りの強い女と言うイメージのサンドラ・ブロックと、優柔不断なプレイボーイと言うイメージのヒュー・グラントの組み合わせのこの映画、これまた、そのイメージ通りのキャラクターで、その組み合わせの妙によるシチュエイションコメディも、ほぼ予想通り。
　こうなると、あとは、その相性悪そうなんだけど、何故か合ってるふたりの進展しそうでしないロマンス（それも、このテの映画だから最後はハッピー・エンドのハズだ）を楽しむだけ、となります。

　この映画、構成的には手際がよくない感じがあって、タイトルに「二週間後に辞める」とあるのに反して、物語はそもそもルーシーがジョージに雇われる所から描き始めるし、そこから、飛び飛びで様々なシーンを挟んで行く中盤までの展開は、ちょっとせわしない感じがありました。
　これは、冒頭で「辞めてやる」騒動を描き、それまでの展開は回想シーンで片づけた方がよかったのでは、ってな感じです。

　この映画の製作に当たっては、サンドラ・ブロック自身、製作を務めるなど、入れ込んではいるのでしょうが・・・サンドラ・ブロック、元々、ごつい顔立ちのせいもあって、ラブコメやるのは、大分キツい年齢になって来たような・・・(^^;
　まぁ、何とも洒脱な感じのヒュー・グラントと並んだ時の、その違和感もまたいいのかも知れませんが・・・

　ラブコメのとしての見せ場は、何と言っても、終盤、ジョージが自分で書いたスピーチ原稿を披露するシーンです。
　これには、さすがにホロリと来てしまいました。

　エンディングは、この手の映画としては定石と言えるもの。
　その後に続くエピローグは、もうひとひねり欲しかったと言うか、もっと、脳天気にハッピーだった方がよかったと個人的には思うのですが、まぁ、文句つけるような所でもなし、気軽に観られて楽しめて、なかなかのラブコメでした。　

　（６月７日　ＷＭＣつきみ野にて）

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