ＣＨＡＲＬＩＥＳ
ＡＮＧＥＬＳ
チャーリーズ・エンジェル

　これは、２０００年代に、ドリュー・バリモアらが出演し、人気となったアクション映画シリーズを、世代も時代設定も一新して再映画化したもの。
　本作で“エンジェル”を演じるのは、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、「アラジン」のナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカ。
　監督は「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクスで、彼女は“チャーリー”として出演もしています。

　新エネルギーを生み出す装置“カリスト”の開発者エレーナは、装置の兵器化にも繋がる重大な問題に気付き上司に訴えるが却下されてしまう。
　不安を覚えた彼女は国際警備企業チャーリー・タウンゼント社に連絡、待ち合わせ場所に現れたボスレーと名乗る人物に証拠を託す。
　チャーリー・タウンゼント社は、密かに特殊訓練を女性エージェント、通称“チャーリーズ・エンジェル”を擁しており、そのエージェントにスカウトされたエレーナは、元ＭＩ６のジェーン、変装のプロであるサビーナと共に、“カリスト”の悪用を防ぐ為のミッションに臨むことになって……

　この映画、スパイアクションとしては、プロットにも新鮮味にも欠け、世界を股にかける割にはスケール感も乏しい……とは言え、旬の女優でもある美女３人を揃え、彼女らをまとめると共に、監督を務めるエリザベス・バンクスが描くエンジェルたちがとにかく元気で、観ていて面白のは確か。そうして女性が活躍する辺り、いかにも現在の映画らしくあります。
　クリステン・スチュワートの美貌――変装の達人、と言うのはちょっと疑問ですが――エラ・バリンスカの長身を活かした見事なアクションと、特色を活かした見せ場がある中、、ナオミ・スコットは「アラジン」の時のように歌って踊る訳にも行かず、見せ場を作れなかったのはちょっと気の毒でしたが……

　気楽に観られるアクション・エンターテイメントとしては及第作とは思いましたが……この映画、興行的に本国で大コケしており、続編は望み薄のようなのが残念です。　
　

　（２０２０年　２月２３日　川崎チネチッタにて）

（作品データ）

　■監督・脚本・製作

エリザベス・バンクス

　■出演

エレーナ　・・・　ナオミ・スコット

サビーナ　・・・　クリステン・スチュワート
ジェーン　 ・・・　エラ・バリンスカ

ボスレー　・・・　エリザベス・バンクス

（その他のキャスト）
　ジャイモン・フンスー　　サム・クラフリン　　ノア・センティネオ　　パトリック・スチュワート

　■コピー

女スパイ？――私たちは天使<エンジェル>よ。

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