ガーディアンズ・ |
オブ・ギャラクシー :リミックス |
これは、銀河を護るろくでなし共の活躍を描く宇宙ものSFアクションの第二弾――原題では「VOL.2」なのですが、邦題では何故か「リミックス」になっています。
ロナンを倒し宇宙に名前が知れ渡った「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」……“スター・ロード”ことピーター・クイル率いる5人はソヴリン人のアイーシャの依頼でアニュラクス・バッテリー関連の施設を宇宙怪獣から守る仕事を請負い、怪獣を倒したピーターらは報酬として、ソブリン人に拘束されていたガモーラの妹、ネビュラの身柄を引き取る。
ところが、ロケットがバッテリーを盗んでいたことが発覚し、今度はガーディアンズがソヴリン人の艦隊に追われる羽目に。絶体絶命に追い込まれた彼らを助けたのは、ピーターの実父だと言うエゴと言う天界人で……
マーベル・ユニバースの一翼を担うヒーローたちの中で、この「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」は異色の存在です。
コソ泥、ピーター・クイルと3人+1本のお尋ね者たち、と言う曲者ばかりのキャラクター……まぁ、「アントマン」もコソ泥ですけど――を紹介し、ガーディアンズ結成までを描いた第一作に対し、本先は、各キャラクターの内面、そして生まれに迫る内容となっています。
ピーターの出生の秘密が明らかにされ、実の父と育ての父の2人を認めたピーターが、どちらを“父親”として受け入れるのか……これはもう感動必至、何しろあの人でなしのロケットですら涙するのですから……
他にもガモーラやロケット、そしてドラックスにも泣かせるドラマが用意され「ガーディアンズ」の結束が確かなものになっていくと共に、観客からも愛すべきキャラクターとなっていく……2作目として手堅い作りとなっています。
勿論、涙を誘うと言っても、決して湿っぽくはならないのが、この映画のいい所。
特に、ベビー・グルードに係わるギャグは、シリアスな場面も爆笑ものに変える傑作揃いですし、下ネタ、エロネタを多く含み、「アベンジャーズ」的なマーベル世界より、ちょっとお行儀が悪い内容も相変わらずの魅力。
そして、音楽のチョイスは抜群で、これはオジサン世代には嬉しい選曲――何しろ、’70年代に青春時代を過ごした母の手による「最強リミックス VOL.2」なのだ!
キャストも豪華だし、SFアクションとしてのお金のかけかた、力の入れ方は、軽い印象の内容に対して、意外なくらい本格的になっています。
来年にはいよいよ「アベンジャーズ」の第三弾、そして現シリーズ完結編に「ガーディアンズ」参戦、と言う事で……それもまた楽しみです。
(年 月日 にて)
(作品データ)
■監督
ジェイムズ・ガン
■出演
“スター・ロード”/ピーター・クイル ・・・ クリス・プラット
ガモーラ ・・・ ゾーイ・サルダナ
ロケット ・・・ ブラッドリー・クーパー
グルート ・・・ ヴィン・ディーゼル
ドラックス ・・・ デイヴ・バウティスタ
ヨンドゥ ・・・ マイケル・ルーカー
エゴ ・・・ カート・ラッセル
ネビュラ ・・・ カレン・ギラン
(その他のキャスト)
ポム・クレメンティーフ エリザベス・デビッキ クリス・サリヴァン ショーン・ガン トミー・フラナガン ローラ・ハドック
シルヴェスター・スタローン セス・グリーン ヴィング・レエイムス マイケル・ローゼンバウム ミシェル・ヨー
マイリー・サイラス ジェフ・ゴールドブラム デヴィッド・ハッセルホフ スタン・リー
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銀河の運命は、彼らのノリに託された!
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