「キューティー・ブロンド」

　週末の金曜、仕事を終えてからみなとみらいに行き、この映画を観て来ました。

　週末とは言え、平日のレイトでしたが・・・やっぱ、みなとみらい、つきみ野と違って人が多い。(^^; 劇場は、１／３くらいの入りでした。
　（これでも、ガラガラのつきみ野に慣れてると「多いなぁ」と思う(^^;）

　ロスの大学でファッションについて学ぶエルは人気者。
　しかし、ボーイフレンドのワーナーの口から出てきたのは別れ話。
　ハーバードに進学し、政界を目指す彼にとって、派手なファッションに身を包んだ彼女は相応しくない、と言うのだ。
　一時は落ち込んだエルだが、ワーナーを取り戻すべく、猛勉強して、自分もハーバード大の法学部へ進む事を決意する・・・

　この映画、よくありがちな、情熱と努力を持って成功する、と言うストーリーを、弁護士を目指す法学部の学生を主役に描く、まぁ、典型的なアメリカ映画。
　ただ、主人公のエルを、ロスでファッションについて学ぶ、お洒落でグラマーな女子学生としたのが面白い所。
　前半は、この主人公が、東部のおカタい法学部で引き起こすカルチャーギャップコメディで笑わせます。
　また、派手派手なエルだけど、実は純情で努力家で頭もいい、と言う、「見た目と中身は大違い」な構成にしているのもいい。

　後半の見せ場である法廷劇は、ちょいとお手軽過ぎる感じがなきにしもあらずだけど、それがメインの映画ではないのだから、こんなものかな。
　しかし、エルが持ち前のファッションと美容の知識を駆使して、法廷闘争で見事に勝利を収める辺りは痛快で、この辺り、冒頭に伏線を張っているのも含め、なかなか巧妙な作りで、映画の方も「見た目と中身は大違い」と言えるかも知れません。

　主演のリース・ウィザースプーンはなぁ・・・ちょっとヘザー・グラハムにも似た感じで、確かに可愛いけれど、際立った美人と言う感じじゃないのだけど、表情が豊富で、つんと澄ましただけのヒロインで収まらない辺り、コメディエンヌとしての演技を要求されるこの映画には合っていたかな。
　（実は、リース・ウィザースプーンはエール大卒の才媛だったりする）

　しかし、「がんばれば必ず報われる」と言うテーマを真っ正面から描き、また、「芸が身を助く」と言うか、ありのままの自分が認められる日が来る、と言う事を謳うこの映画、極めてオーソドックスでありながら、それでも、元気と感動を与えてくれる、なかなかの１本でした。

　（５月１０日　ＷＭＣみなとみらいにて）

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