君の名は。
ｙｏｕｒ　ｎａｍｅ．

　本日、３回目の「君の名は。」を鑑賞。

　新海作品は絵の密度が高く情報量が半端ではないので、１度では確認し切れない部分が多々あるのですが、それでも３度目になれば細かい所に気が回るようになります。
　そうしてチェックした中でも、ＳＦ作家の山本弘が指摘した、ＴＶで映し出されるティアマト彗星の軌道を示す図が明らかに間違っている（最初に出て来た時は合っているんだけど）のは確かに気になります――彗星とは言え、太陽系の天体なのだから公転中心は当然太陽になるのに……
　また、いくら飛騨山中とは言え９月末に紅葉のピークにはならないよなぁ、と。北海道でもあるまいし。
　その一方で１０月の秋祭りじゃ浴衣じゃ寒くないか？とかね……確かにこの辺り、ビジュアルイメージ中心の弊害かもしれませんが。

　ただ、そんなツッコミを入れつつも３回目もやはり感動。
　今回、ぐっと来たのは、瀧が三葉の手に書いた文字で……人を動かすのは「決意」よりも支えとなる「想い」か……
　ラストシーンの奇跡の邂逅も含め、恋人たちのすれ違いを描いて来た新海誠が見せた、意外とも言える「想い」を伝える描写に、この作品がこれまでと違って広く受け入れられた理由を見たように思いました。

　（２０１６年　８月３１日　横浜ブルク１３にて）

（作品データ）

　■監督

新海誠　

　■出演

　立花瀧　・・・　神木隆之介

　宮水三葉　・・・　上白石萌音

（その他のキャスト）
　長澤まさみ　　市原悦子　　谷花音　　成田凌　　悠木碧　　島崎信長
　石川界人　　てらそままさき　　

　■コピー

まだ会ったことのない君を、探している　

　■Ｌｉｎｋ

http://www.kiminona.com/　

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