ラブライブ！ Ｔｈｅ Ｓｃｈｏｏｌ Ｉｄｏｌ Ｍｏｖｉｅ |
これは９名の女子高生により結成されたスクールアイドル「μ's」の活躍を描くアニメの劇場版。
「ラブライブ！」については、全く見ていなかったのですが、この映画、公開１週目で「海街ｄｉａｒｙ」を押さえて興行成績１位、公開２週目も話題作の「マッドマックス」を押さえて１位をキープと、今年前半の松竹の稼ぎ頭となっており、どのようなものなのか、と興味を覚えて劇場に足を運びました。
廃校の危機にある国立音ノ木坂学院を救うため、２年生の高坂穂乃果をはじめとする９人の女子生徒たちは、スクールアイドルグループ「μ’s」を結成。
彼女たちの活躍で廃校は阻止され、３年生にとって最後のステージとなるスクールアイドルの祭典「ラブライブ！」第２回大会では、決勝戦進出を果たした。
そんな彼女たちが迎えた卒業式の日。３年生の卒業をもって「μ’s」を解散しようと決めていた彼女たちの元に一通の手紙が届いて……
これまで一切観ていない作品なので、設定も何も判っていないのだけど、前半はＮＹ（なのか？）のタイムズクエアでのライブ、クライマックスは秋葉原の歩行者天国を全て占拠しての路上ライブと、見せ場も豪華なら出来もまた素晴らしい。
今更、セル画とＣＧの融合には驚きませんが、ＣＧの特性を活かしたステージシーンの完成度の高さと、それが立派にエンターテイメントしている事には唸らされます。
欲を言えば、ＣＧなのだからもっと自在なカメラアングルがあってもいい（例えばステージで歌うメンバーの間をカメラがすり抜けるとか）と思うのですが……
映画の内容としては、リアリティなど全てすっ飛ばし、ＡＫＢのような少女アイドルグループのファン層の中心である男性アイドルオタクはまったく登場せず、ひたすらアニメチックな可愛い女の子を描く事に集中する様は潔いと言うべきか……また、この作品のようなかわいい女の子の出て来る“萌え系”（と言っていいのかな？）アニメを見慣れていないせいもあるんですが、俗に“アニメ声”と呼ばれる声優の裏声のようなカン高い声と、過剰な声の芝居には、相変わらず違和感を覚えてしまいました。
ニューヨークとブロードウェイを舞台としているせいもあるのでしょうけれど、名作ミュージカルのオマージュを取り入れ、日本映画には馴染まないミュージカルスタイルをものにしているのも見事なものですし、アニメの枠を超えて、音楽とパフォーマスをちゃんと見せるエンターテイメントになっているのもまた立派。
なるほど、これは大したものだ、と感心しました。
（年 月日 にて）
（作品データ）
■監督
京極尚彦
■出演
高坂穂乃果 ・・・ 新田恵海
絢瀬絵里 ・・・ 南條愛乃
南ことり ・・・ 内田彩
園田海未 ・・・ 三森すずこ
星空凜 ・・・ 飯田里穂
西木野真姫 ・・・ Ｐｉｌｅ
東條希 ・・・ 楠田亜衣奈
小泉花陽 ・・・ 久保ユリカ
矢澤にこ ・・・ 徳井青空
（その他のキャスト）
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