| エクスペンダブルズ３ ワールドミッション |
これは、シルベスター・スタローンの元に往年のアクションスターが集結して製作されているアクション映画の第三弾。
バーニー・ロス率いる傭兵部隊エクスペンダブルズは、国際武器ブローカーのミンズを始末する任務の為にソマリアに向かった。
だが、そこに現れたのはミンズではなく、バーニーのよく知る男だった。コンラッド・ストーンバンクス。エクスペンダブルズの創設メンバーで、バーニーを裏切って裏稼業に走った男だ。ストーンバンクスの逆襲により、ソマリアでの任務は失敗し、メンバーのひとりが重傷を負わされてしまう。
ＣＩＡからは、あらためてストーンバンクスを拘束せよ、と依頼されたが、ストーンバンクス相手では、多数の犠牲を避けられないと予測したバーニーは、あえてチームを解散。若い命知らずのメンバーを新たに集めるのだが……
……と、ストーリーを書き始めたけど、そんなの関係ない、と言わんばかりに、冒頭から肉弾と銃弾と爆発のオンパレード。
それでも、出演者の見せ場をちゃんと作る辺りは、さすが、オールスター映画だけあってよく判っています。
ウェズリー・スナイプスは、彼の代表作「ブレイド」にちなんでナイフ使いの設定になっていますし、「エクスペンダブルズ」の第一作目から出演が決まっていたのに、脱税で収監されていたのをネタに、冒頭に彼が演じるドクを刑務所から脱獄させる描写があるのも笑えます。（投獄理由を劇中でも「脱税だろ」と言われてしまう辺り、スタローンもいじりまくっています）
アントニオ・バンデラスには勿論、二丁拳銃を撃つシーンがあり、ハリソン・フォードも、ＣＩＡのメッセンジャーかと思いきや、最後にはヘリコプターを操縦して大暴れ。ミレニアム・ファルコン号の操縦よろしく、空中戦までやってのけます。
今回の敵役のスト−ンバンクス役のメル・ギブソンも、悪役をスマートに、そして楽しそうに演じています。
往年のスターたちも寄る年波には勝てず、今回、病を押して出演したジェット・リーなどは格闘シーンを演じられませんでしたが、この映画、新たな工夫として若手メンバーを大幅補強。
紅一点となるロンダ・ラウジーは女子総合格闘技のチャンピオンですし、ヴィクター・オルティスは、ボクシングチャンピオン。リアルな格闘家ならではのスピーディーなアクションも見所になるでしょう。
往年のスター競演の豪華キャストに、ＣＧ全盛のこの時代にリアルに爆発と破壊を見せるアクションシーン、リアルな格闘と、ハイテク活用シーンを補う為に若手も加え、アクション映画としては、これでもかと言うような大盤振る舞い。
オールスター揃い踏みの“お祭り映画”としては、まず見事なものではないでしょうか。
次回作は、女性のベテラン傭兵の出番があるとも言われていますが……さて、どうなることやら。
（２０１４年 １１月 ２日 横浜ブルク１３にて）
（作品データ）
■監督
パトリック・ヒューズ
■出演
バーニー・ロス ・・・ シルベスター・スタローン
リー・クリスマス ・・・ ジェイソン・ステイサム
トレンチ ・・・ アーノルド・シュワルツネーガー
（その他のキャスト）
ハリソン・フォード メル・ギブソン ジェット・リー ドルフ・ラングレン ウェズリー・スナイプス
テリー・クルーズ ランディ・クートゥア アントニオ・バンデラス ケルシー・グラマー ケラン・ラッツ
グレン・パウエル ヴィクター・オルティス ロンダ・ラウジー ロバート・ダヴィ
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準備はいいか？頂上決戦<ワールドシリーズ>。
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