「ユー・ガット・メール」

　本日は「ユー・ガット・メール」を観て来ました。

　インターネットのチャットで知り合った男女が、メール交換を続けるうち、お互いの顔も知らぬまま、恋愛感情を抱くようになる。
　しかし、彼らにはお互いに同棲中の恋人がいて、しかも、仕事上では商売敵。

　・・・ってな具合で、典型的な「らぶこめ」の舞台造りは出来た。(^^)
　演じるのは、「恋愛映画のベストカップル」と評される、トム・ハンクスとメグ・ライアン。
　監督・脚本は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン。

　と、ここまでくれば文句無しの傑作が出来る筈(*^^*)、と思って観に行ったのですが、ちょっと拍子抜けだったかな？(^^;ｱﾚ?

　出だしは凄くよかったんですよ。
　ぴ〜ひょろろろ・・・と言うお馴染みのモデム音からＣＧで地球が描かれ、ＮＹが描かれ、その中の主人公のアパートが映し出されるオープニングもよかったし、いかにもラブコメらしい、メグ・ライアンのコミカルな演技もいい。
　メールで、親密なやりとりをしている２人が、直接出会ったことがない故に、すれ違い、近づいても、それと気付かない様が描かれているのもいい。

　しかし、物語中盤で、メグ・ライアン演じるキャサリーンの「街角の店」が経営的に追いつめられる辺りから、何だか物語が失速していく感じがありました。
　マスコミまで巻き込んだ戦いにあっさり敗れてしまう辺りは、それが物語の本題とは違うから仕方ないとしても、母譲りの店を潰した張本人である、憎き商売敵のジョー・フォックスにキャサリーンが心惹かれて行く辺りをきちんと描ききらないと恋愛映画として成立しないと思うのだが。

　他にも、魅力的な小道具、伏線と思われた設定などが全然活かされずに終わってしまい、消化不良の印象もありました。
　物語は秋から春の半年を描いているので、そのスパンの連続ＴＶドラマにしたらよさそうな感じもしますね。(^^;

　（３月２８日　マイカル本牧シネマズにて）

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